モナ・リザの絵画に白いクリームが塗られているのが確認できる。幸いにも保護ガラスは割れていなかったようだが、クリームだらけになった保護ガラスをスタッフが拭き取っていた。また動画の後半には白いズボンとTシャツを着た男の姿が映っており、黒いかつらにキャップを被り、口紅を塗って女装をしていた。
この男は気候変動への抗議活動を行っていたもようで、フランス語で「地球のことを考えろ。地球を破壊している人々がいることを考えるんだ。だから俺はやったんだ」と訴えているのを近くにいた人は耳にしたという。
男はルーブル美術館の警備員によって外に追い出されたが、のちに警察に逮捕され精神科施設に収容されており、警察は今回の事件の詳細について捜査を行っているという。なおモナ・リザは1956年12月にボリビア人男性によって石を投げつけられて以来は保護ガラスに覆われており、2005年には温度や湿度も管理できる特殊なガラスケースに入れられている。2009年にはロシア人女性が空のティーカップをモナ・リザに向かって投げつけ、その際にはガラスにわずかな傷がついたと報じられていた。
このニュースを見た人からは「なんて無駄なことをしているんだ」「目立ちたいからってこんなことはダメだよ」「抗議活動をしている人たちって、時々何に対して抗議しているのかよく分からないよね」「クレイジーな人がいっぱいいて悲しいよ」など男の行動に怒りや疑問の声があがっている。なおルーブル美術館は、今のところ正式なコメントは発表していない。
画像は『Metro 2022年5月30日付「Mona Lisa attacked with cake by man wearing disguise to look like an old woman」(Picture: Twitter / Reuters)』『9News 2022年5月30日付Instagram「A man has attempted to vandalise the Mona Lisa with cake as part of a climate change protest.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)