サロンが約2億150万円(175万ドル)を支払うことで合意したという。
フルマー氏は判決後、「カーラさんは驚き、ショックを受け、泣いていた。またそれと同時にめまいを感じていたようだった」と明かし、「カーラさんは和解金を受け取るだけの苦しみを味わった」と述べるも、「持病があったことを考えると、サロンが175万ドルの支払いに応じたことについては正直なところ驚いている」と続けた。
PADの患者は足の先まで酸素や栄養が行き渡らず、怪我をすると回復に時間がかかるうえ、細菌が入ると重症化しやすいという。サロンはカーラさんが訴訟を起こした1か月後、「脚を切断することになったのは、カーラさんがすぐに病院に行かなかったことや、感染症の発症を防ぐために何の対処もしなかったことが原因である。ペディキュアの施術に使う道具が汚れていたということはあり得ない」と反論していたが、結局は和解に応じた形となった。
カーラさんは3年前には小学生の娘と2人で暮らしていたが、長い間感染症と闘い、片脚を切断したことで医療費がかさみ家を失っている。また歩行が困難で日常生活を送るにも助けが必要になり、現在は親戚の家で暮らしているという。
現在、「タミーズ・ネイルズ2」があった場所にはネイルサロンがあるものの、地元のチェーン店「タンパ・ネイルズ(Tampa Nails)」の経営下に置かれ、代表者の名前も変わっているという。
ちなみに米ニューヨーク市に住む女性は昨年、鼻ピアスからB型肝炎ウイルスに感染し、目覚めた時には新しい肝臓が移植されていたという。女性は肝臓が広範囲で壊死して縮小する「劇症肝炎」を起こしていたという。
画像は『New York Times 2021年12月28日付「Nail salon pays $1.75M to client who lost leg after botched pedicure」(Shutterstock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)