「まさかペディキュアで脚を失うことになろうとは…」―悪夢のようなことが現実に起きていた。アメリカの55歳の女性が、ネイルサロンでつけられた小さな傷により片脚の切断を迫られた。女性は昨年、サロンを相手に訴訟を起こし、今月中旬に約2億150万円(175万ドル)で和解した。『Tampa Bay Times』などが伝えている。
米フロリダ州タンパ在住のカーラ・シェルマンさん(Clara Shellman、55)は2018年9月、ネイルサロン「タミーズ・ネイルズ2(Tammy’s Nails 2)」でペディキュアの施術を受けた。
ところが施術中、スタッフは誤って足を切りつけてしまい、カーラさんはこれが原因で感染症に罹り、傷口が悪化して壊死を起こした。カーラさんは、手足の血管の動脈硬化によって血管の狭窄や閉塞が起こり、血液の流れが悪くなる「末梢動脈疾患(PAD)」を患っており、重症化して片脚の切断を余儀なくされた。
こうしてカーラさんは2020年5月、「サロンのスタッフは汚れた道具や機器を使い、顧客を危険に晒した。会社はサロンが掲げる方針に従うことなく、スタッフの訓練や道具の管理を怠った」としてサロンを相手に訴訟を起こし、今月中旬の裁判でサロンと和解が成立した。カーラさんの弁護士ポール・フルマー氏(Paul Fulmer)によると、