エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】メンタリストDaiGoは変われるか? 頼りのNPO抱樸は差別発言に対して「間違ってもやり直せる」

2016年7月に入所者19人が殺害された「やまゆり園事件」で加害者が凶行に及んだ背景には「社会の価値観」があると持論を説いて、このたびの差別発言騒動のようなことから社会の空気が作られると警鐘を鳴らしており、「炎上」の言葉でひとくくりにして一時的なものに終わらせてはならないという。そこまで危機感を持って「人類は何度も間違い、しかしアップデートを続けてきた。間違ってることは間違ってると言い続けたい」と訴えているのだ。

ホームレスにも一人一人名前があり人生があるが、DaiGoは「ねぇ◯◯さん、臭いし(たぶん)危険だからあなた(この世から)いなくなって」と言えるのだろうか―抱樸の広報担当者は「果たして彼は言えるのかも知れない」と危ぶみながら、「しかし自分の価値観で誰かを落としても、自分が持ち上がるわけではない」と指摘する。全ての人はそれぞれの状態・状況で生きており、誰かを癒やせなくても、誰かの価値観に沿って成功していなくても生きているのだ。「かつての赤ん坊たちの、いのちの暖かさ。それは彼も例外ではない」とDaiGoの可能性を信じ、「間違っても、やり直せる。アップデート出来る…あなたにとってもそんな社会であれと思う」と願っていた。

生活保護受給者から話を聞いて少しでも実態を知ったDaiGoは、14日の配信で「誰も人の生きる意味を奪っていいことはないと思うので、そういうことをしたことを謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げていた。Twitter上では「言ってはいけないコトバがあります。でもきちんと反省し『ゴメンなさい』できたんだから、良かったです」と受け止める声がある一方で、「根底にある考えを変えるのは並大抵ではありません。まだスタート地点にすら立てていないと感じます。実際に現場に行ってください。様々なボランティア活動はありますよ」という声も見受けられた。

13日の配信でDaiGoは、奥田氏に相談して現場を知るため北九州市にある抱樸を訪れる運びになり、元ホームレスの人に会うことで「僕の考え方も変わるかもしれないし、理解も深まるだろう」、「僕が発信することによって、もしかしたら多くの人が考えが変わるかもしれない」と話していた。抱樸が願う「間違っても、やり直せる。アップデート出来る」社会に近づくきっかけになることを期待したい。

画像は『メンタリストDaiGo Twitter』『茂木健一郎 2013年5月18日付Twitter「小倉駅近くの方、奥田知志さんの活動にぜひ募金してあげてください!」』『奥田知志(NPO抱樸/牧師) 2014年12月13日付Twitter「茂木さんは、抱樸館北九州の建設発起人です。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

抱樸館北九州の建設発起人である茂木健一郎氏(画像は『奥田知志(NPO抱樸/牧師) 2014年12月13日付Twitter「茂木さんは、抱樸館北九州の建設発起人です。」』のスクリーンショット)

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