最近になってオランダでの写真コンテストに応募したことで大きな注目を集めたという。
今回の不思議な飛行姿について、オランダの鳥類保護団体で科学技術コミュニケーターを務めるラース・ソーリンクさん(Lars Soerink)は「飛ぶことをマスターした若い雁やガチョウは、何ができてどこまで飛べるのかを見極め始めます」と話している。今回のヒシクイは、様々な飛び方に挑戦している最中の姿だった可能性も高い。
その一方でラースさんは「仲間たちに自慢するためにやっている可能性もありますね。『ほら見てよ!』と言うようにね」とお茶目な一面をのぞかせた可能性もあると指摘した。
どちらにしてもこうした姿を見せるのは一瞬の出来事のため、写真に収めることができるのはとても珍しいことだという。この写真は専門家たちの注目を集めており、「マイナーな方法ではあるが、速度を落とすために使われる“ウィフリング(whiffling)”ではないか」という声もあがっている。
こうした意見に対してヴィンセントさんは、以下のようにコメントした。
「イスタンブール大学の教授は、体をねじることで翼にダウンフォース(下向きに働く力)がかかるので、今回の行動はウィフリングだと考えているそうです。私の写真を授業で使っているみたいですよ。」
「自慢のためか、ウィフリングを行っていたのか真実は分かりませんが、私はどちらの説も好きですね。」
「多くの人から好反応をいただき、皆さんがこの写真を見て笑顔になってくれることを光栄に思っています。3月のあの雨と風の日に、その場にいてこの写真を撮影できたことに感謝しています。」
画像は『Vincent TC 2021年3月14日付Instagram「Ondanks het slechte weer (of in mijn geval: vanwege het slechte weer) toch nog even op pad geweest vanmorgen.」、2021年2月28日付Instagram「Vroeg naar de Hatertse Vennen」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)