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writer : maki

【エンタがビタミン♪】大橋未歩、阪神・淡路大震災の記憶 父親が避難所で見た光景に「トイレは大事だと知るべき」

それによると揺れがすごく今までに聞いたことがない軋み音がして恐怖感でいっぱいだったという。「ピアノが動いて、テレビが2メートルほど飛んでいた」との描写がすさまじさを物語っている。しかも揺れがやんで外に出ると「近くのマンションの1階が消滅して、足元に瓦礫や瓦が散乱していた」という。

そうした建物の倒壊はニュース映像で流れたが、父親が地震発生から3日ほどして区役所に避難している知り合いを訪ねた時に聞いた悩みは深刻なものだった。その知人は元気がなく、理由を聞いたところ「ご飯を食べるのが怖い」と答えた。避難所のトイレに案内された父親は「和式便器から海抜50センチのウンコの山!」を見て事情を理解した。汚染されたトイレに行きたくないから便意をもよおさないようにと思い、ご飯を食べる気になれないのだ。「父のアンケート」では「トイレは大事だと国民は知るべきだ」と訴えていた。

「父のアンケート」を公開した大橋未歩のTwitterには、「本当に! 大変だったんだなと思います」、「貴重な現場を体験された方の生きた教訓ですね!! これはみんなに知ってもらうべき!!」、「実際に体験された生の声を聴けるのは貴重です。知らない人間にしてみると、阪神・淡路大震災は東日本大震災に比べると復興が早く、ややもすると忘れられてしまいそうです。と他人事のように言っていないで、備えをしっかりしようと思いました」などの反響があった。またインスタグラムには、当時京都に住んでいて実家がある神戸市灘区まで車で向かった人から「途中同僚がトイレを借りる為、小学校の避難所に立ち寄った際、現場とメディアの違いに愕然とし、ここでトイレを借りるのを止めればよかったと言っていた記憶が今でも残っています」という声も届いた。

大橋はインスタグラムで「被災生活で役に立ったもの」を挙げているが、「トイレセット:新聞紙やトイレットペーパー、ビニール袋など、最悪便器がない状態で用を足すことを想定して各自で準備してみてください」、「水のいらないシャンプー:気休めですがあって良かったもの。1週間お風呂に入れないと心がおかしくなってくるんですよね」など実体験をもとにコメントした。

ちなみに大橋未歩によると、祖父母の家は半壊で住めなくなったため同居するようになり、祖父母が夫婦喧嘩をはじめた時に「こんな時に喧嘩しないでよ!」と声を荒らげたことがあった。祖父母とはいつも仲良くしていたが「みんないっぱいいっぱいだったのに、なんでそれが分からなかったんだろうと、たまに思い出して悔やみます。ま、それも祖父母との良き思い出かもしれませんが」と明かしている。

画像は『大橋未歩 2021年1月16日付Instagram「明日朝10時からフジテレビ #ワイドナショー に出演させていただきます」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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