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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】「ウサギの学生でもいるの?」大学内に29トンの人参が山積みに(英)<動画あり>

作品の説明として「都会と地方での視点の違い」と記している。都心のスーパーマーケットでは見た目を重要視し、食べることができるのに販売基準を満たしていないという理由で業者によって大量の食品が廃棄されてしまうこともあるという。農家の人々が手間暇かけて栽培したものを簡単に廃棄してしまう価値観の違いに焦点を当てている。

ラファエルさんの作品はTwitter上で話題となり「ウサギの様なユニークな学生でもいるのか?」と冗談を飛ばすツイートが多く見られた一方で、疑問の声もあがっている。同大学で歴史を学ぶレスター・ランフォードさん(Lester Langford、20)は「この人参は廃棄されるのではなく、農場に寄付されることは理解しています。しかしカレッジがあるルイシャム区では貧困や食料不足、ホームレスなどの問題があり、このような使われ方には疑問が残ります」とコメントした。

レスターさんと同様に今回の作品に抗議する学生の中には、山積みになった人参の一部を使って手作りキャロットケーキ販売し、フードバンクに寄付する学生もいた。この学生はラファエルさんの作品に対し「非常に無神経な行いだと思います。信じられません」と怒りをあらわにしている。

他の学生は「楽しく、不思議なアート作品でした。それと同時に、食品ロスの重要な問題を想起させる作品でもありました。社会問題の関心を高める方法としては、面白い手段だと思います」と話している。

画像は『LBC 2020年9月30日付「29 tonnes of carrots dumped outside London university for art installation」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

食品ロスをテーマにしたアート作品だったにもかかわらず一部から批判の声も

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