海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】何千もの蚊に刺される科学者 デング熱研究のために自ら血を提供(豪)

気の遠くなるような作業であることが分かる。この作業を一日で何百という数の卵に行う必要がある。

ペランさんは「この何百、何千という卵を研究室で孵化させて飼育し、自然に放ちます」と説明しており、毎日この作業を続けて安定した数の蚊が生まれるように長期で観測しているという。

自身の腕が大量の蚊で覆われている写真には、刺されて真っ赤に腫れる部位も多数あり、見ているだけでも痒くなる。刺される個所は一日で5千か所に上るそうだ。ペランさんはこの過酷な作業について「一日で16mlの血液を餌として蚊に吸われています。ものすごく痒いですよ。蚊の入っている箱から腕を出した後は掻きむしりたい衝動を抑えて耐えています」と明かしている。

蚊のいる箱に腕を入れて血を提供するペランさん(画像は『Perran Ross 2020年5月8日付Twitter「Here’s a photo inside the cage with my arm going through a mesh stocking.」』のスクリーンショット)

オーストラリアでは2011年にボルバキアに感染した蚊を放つプロジェクトがスタートし、クイーンズランド州ノース・クイーンズランドでは100年間で初めてデング熱の感染がゼロになったそうだ。マレーシアのクアラルンプールでも同様のプロジェクトが進められており、これまでにデング熱の感染を40~60%減少させることに成功したという。

ペランさんは「これからの計画には莫大な費用や多くの人の協力が必要になってきますが、私は実現できると思っています」と前向きに語っている。

画像は『The US Sun 2020年9月28日付「TOTAL SUCKER? Bonkers scientist lets thousands of INFECTED mosquitoes ‘feed’ on him – to help stop killer disease」(Credit: University of Melbourne)』『Perran Ross 2020年5月8日付Twitter「Here’s a photo inside the cage with my arm going through a mesh stocking.」、2020年5月7日付Twitter「Record day of mosquito blood feeding today.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

大量の蚊に刺されたペランさんの腕(画像は『Perran Ross 2020年5月7日付Twitter「Record day of mosquito blood feeding today.」』のスクリーンショット)

1 2