ご存じのように米フロリダ州のマイアミ界隈がここにきてジカ熱感染症の流行地域として特定された。夏休みの今、国内外から大変な数の旅行客が押し寄せているこの州で、「次の流行地」となることをひどく恐れているのは多数の人気テーマパークを擁するオーランド。いくつかの施設は今…。
日本からも毎年大変な数の観光客が訪れているフロリダ州のオーランド。マイアミからは北に300kmほどで、州間高速道路95号線などを約3時間ドライブすれば到着する距離である。そのため車、衣類、荷物などに紛れてジカウイルスを媒介する蚊がマイアミビーチから運ばれてくる可能性があり、さらにテーマパークが点在するオーランド南西部から100kmほど西のピネラス郡でも海外渡航や性行為に関連しないジカ熱感染症の発症が疑われているのだ。
そこでオーランドの「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」「ユニバーサル・オーランド・リゾート」「シーワールド・オーランド」の3テーマパークは、28日から来場者に蚊よけスプレー(あるいはローション)を無料で配布しているとのこと。何しろそこを訪れる若い女性やママは妊娠している可能性があり、「ジカ熱に対する来場者の不安をこれで緩和できるのであれば」といずれの施設も非常に真剣だ。
こうした蚊よけスプレーの塗布は男性も必ず行っていただきたい。もしもジカウイルスに感染した場合、精子においてウイルスが数十日間生き続けることがわかっており、流行地から戻り発熱などの症状があった男性は6か月にわたり性行為の際にコンドームを着用するよう勧められている。
出典:http://www.cbc.ca
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)