writer : tinsight-takazawa

「電力自由化」から1年、約8割が「電気代が高い」も電力会社を替えないワケ

電気プラン「自然でんき」を提供しているソフトバンクが、今年3月に20代~50代の男女500人にインターネット調査を実施した。まず「電力自由化という言葉を知っているか」尋ねたところ、90.4%もの人が「はい」と回答した。一方「電力自由化後、電力会社を切り替えたか」という質問に、「はい」と答えたのはわずか16.8%。ほとんどの人が電力自由化について認識しているが、電力会社は替えていない状況が見て取れる。現在の電気代に不満がないのなら納得の結果であるが、実に82.2%の人が現在の電気代を「高い」「どちらかというと高い」と回答している。ならばなぜ電力会社を切り替えないのだろうか。

「電力自由化後、電力会社を切り替えましたか」

そこで、電力会社を切り替えていない人たちにその理由を聞いたところ、トップは「手続きが面倒そうだから」(42.1%)、続けて「安くならなさそうだから」(28.6%)、「どの会社を選べばいいかわからないから」(22.6%)という結果が出た。さらに「面倒」というイメージについて調べるため「電力会社の切り替えにどれくらいの時間を要すると思うか」質問したところ、3人に1人以上(34.2%)が「1時間以上」と回答した。「30分から1時間」が19.2%、「15分から30分未満」が23.8%であり、合わせると77.2%もの人が「電力会社の切り替えに15分以上はかかる」と考えていることが明らかになった。しかし、Webを使用した場合、実際には10分もかからないそうだ。

電力会社を切り替えていない理由は?

電気代節約のために何か行っている人も半数以上(58.8%)いて、具体的には「電気のスイッチをこまめにオン/オフしている」(90.8%)、「LEDに変えた。もしくは、徐々に変えている」(48.0%)、「省エネ家電を使っている」(30.3%)、「コンセントをこまめに抜いている」(42.9%)などが挙げられた。もちろんこれらの節約は電力を無駄遣いしないためにも大切だ。しかし電気代を見直すならば、電力会社を一度検討してみる必要もありそうだ。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

1 2