動画を撮影したことを伝えるとあっという間におとなしくなったという。そして渦中のリア（Lea）裁判官は、彼女の苦情に対して猛反発し「ボスにメッセージを送っていたんだ」とわざわざ携帯の画面を見せてきた。しかも今までこんな風に彼を責めた人はいなかったようで、屈辱に感じたリア裁判官は観衆の前で携帯をホフマンさんの顔に突き付けるようにした。ホフマンさんが「明らかに行き過ぎた行為で恫喝とも取れる」とたしなめると、あざ笑い、投げキスをして憤然と去って行った。

ホフマンさんは裁判の様子を撮影した動画をFacebookに投稿し、「リア氏は32年間、裁判官としてやりたい放題のことをやってきました。誰も彼を注意せず、彼は帝国を築いてきたのです。これらが許されてきたことを皆さんに知らしめなければなりません」と述べている。この投稿へのシェアは瞬く間に1万を超え、2000件以上の「彼女の勇気ある行為に喝采」といった内容のコメントが寄せられている。

南アフリカ法務局（Department of Justice and Correctional Services）によると、「この件については現在調査中であるため、詳細は公開できない」と発表している。またジョン・ジェフェリー（John Jeffery）法務副大臣もこの件の報告を受けており、リア裁判官においては治安判事委員会の倫理委員会にて調査をしているとのこと。法務局はFacebookに「法に携わる者として、裁判官は裁判所において信頼を寄せられるべきであり、裁判案件に対しては客観的に、そして迅速かつ公平に解決するものである。それゆえ裁判所における不適切と思われる行為に対しては、裁判官であろうと事務職員であろうと深刻に受け止めなければならない」と投稿した。

なお現在、当事者のリア裁判官は休職中とのことだ。

画像は『Fazloen Hoffman　2019年2月2日付Facebook』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部 FLYNN）