南アフリカでは以前、入国管理局の職員が携帯に夢中で入国スタンプを2度押すという失態があったが、今度は裁判官が携帯に夢中、速記者は居眠りというありえない裁判が行われていたことが物議を醸している。『IOL News』などが伝えた。
ファズロエン・ホフマンさん(Fazloen Hoffman)は2月1日、南アフリカ・ケープタウンのグッドウッド治安裁判所にいた。そこで目にしたのは、裁判に全く興味を持たず携帯を人差し指だけでタイプしている裁判官とうたた寝をしている速記者の姿だった。窃盗という軽犯罪の裁判とはいえ、これはひどいと思ったホフマンさんはその様子を動画に撮った。
彼女の投稿によると、「裁判官と速記者の態度は、全くプロフェッショナルとは呼べないし、失礼。税金の無駄遣いで職権乱用だ」と猛烈に抗議している。裁判官が仕事に専念するべき時間であるというのに、彼はほとんどの間、携帯に夢中だった。さらに裁判官の判決を聞く限り、素人目に見ても裁判を行うメリットがないものだったとのこと。裁判官は検察官に対して「昼食を食べに行きたいから早く終わらせろ」など、常にけんか腰の態度で裁判を進行しており、しかもそれに対して誰も文句を言わない状況であった。この裁判官、以前は裁判中に喫煙していたという目撃証言もあるほど態度の悪さで有名のようだ。
ホフマンさんはこの件に関して、うたた寝をしていた速記者のハッピー・ムババネさん(Happy Mbabane)に問いただすと汚い言葉で攻撃してきたそうだが、