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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】GPSマップ過信は禁物 老夫婦、米ユタ州の荒れ果てた渓谷を6日間彷徨う

「GPSアプリは絶対のモノ、信頼してよし…そう思っていたらタイヘンなことになってしまった」と語るのは、米テキサス州のある夫婦。誤った誘導によりユタ州の荒涼とした山岳地帯の道に迷い込み、救助を求めて数日間も彷徨ってしまったそうだ。ユタ州のメディア『KSL-TV』や『St George News』が伝えている。

米ユタ州とアリゾナ州に跨り、グランドキャニオンに続くコロラド川に設けられた貯水池のパウエル湖。年間200万人もの観光客が訪れるというこの湖にテキサス州ヒューストンから訪れようとしたのは、ジェラルド・バイラーさん(76)と妻のヘレナさん(78)であった。9月26日午前、ユタ州南部ケーン郡のカナーブ市にあるモーテルからレンタカーで出発したが、その東側に広がる莫大な面積のグランド・ステアーケース=エスカランテ国定公園のある道で10月2日、倒れているヘレナさんを付近の牧場主により発見された。

また避難のためのトレーラーを見つけ、上空に向けて石と花を組み合わせた「SOS」サインを作ってから中で体力を温存していた夫のジェラルドさん(76)も続いて発見された。ジェラルドさんは話すことが出来たものの重度の脱水症状を起こして動けず、ヘレナさんはそれに加えて意識が混乱とし幻覚症状を訴えていた。ジェラルドさんはユタ州セントジョージの「Dixie Regional Medical Center」に、ヘレナさんはカナーブの「ケーン病院」に搬送されたが、共にあと一日救出が遅ければ命はなかったとのこと。ジェラルドさんはヘレナさん以上に回復の時間を要しているもようだ。

真っ青な空の下に赤土の奇岩や大地が広がる有名な観光地のブライスキャニオン国立公園、ザイオン国立公園、そしてグレンキャニオン国立レクリエーションエリアがあるケーン郡。そのあたりも崖は険しく荒野は果てしなく乾ききっており、大きな岩が所々に転がるなど夫妻の乗ったセダン車のタイヤが未舗装の道でパンクするのは時間の問題であった。

彼らは当時、GPS機能を利用したマッピングアプリを使用していた。ヘレナさんは途中から「おかしい」と口にするようになっていたが、ジェラルドさんは「そんなはずはない。もう少し進もう」と主張し、ついにUターンも出来ない状況に追い込まれてしまった。そこで夫妻は、そのアプリが「レイク・パウエル」ならぬ「レイク・パウエル・トレイル」に誘導していた事実を知ったという。

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