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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】GPSマップ過信は禁物 老夫婦、米ユタ州の荒れ果てた渓谷を6日間彷徨う

嵐さながらの雷雨に見舞われた初日をはじめ、途方にくれながら数日間を過ごしたバイラーさん夫妻。『KSL-TV』の取材に対し「2日目には足を痛めて動けなくなり、しかし避難所を見つけたことだけは幸いしました」と話したジェラードさん。その脇に目立つようにタオルを吊るしたのは、ヒューストンが大洪水に見舞われた際に“助けて”と知らせるサインであったからだそうだ。またヘレナさんは「自分の尿を飲みながら数日にわたり助けを求めて歩き続けたけれど、不運にも誰にも遭遇しなかった。私はGPSアプリがおかしいのではないかと早くから言っていたのに夫は聞く耳を持たなかった。こういう時に本当に知恵が働くのは女性かもしれないわね」などと話している。

カナーブ市からパウエル湖への標準的なルートについては、国道89号線を東に向かい、ビッグウォーターという地点からはナショナルパーク230号線(スモーキー・マウンテン・ロード、クロトン・ロード)、続いてナショナルパーク262号線(グランド・ベンチ・ロード)に進むのが一番確実で早いようだ。だがケーン郡保安官代理によれば、GPSアプリによるマップを見ていると所々に存在するオフロードでショートカットを図れそうな気がしてくるとのこと。「バイラー夫妻のような状況に追い込まれる観光客はほかにもおり、その都度警察による捜索活動が行われています。GPSアプリは素晴らしい機能ですが、ユタ州のこうした田舎でそれを過信するのは禁物です」と語っている。

画像は『St George News 2017年10月13日付「Crews rescue couple stranded six days in Grand Staircase-Escalante」(Photo by Tracie Sullivan, St. George News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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