高所恐怖症の人なら、選手が深呼吸をするスタート地点を見た瞬間に、いきなり手のひらに汗がにじみ、足の力が抜けてしまうかもしれない。見事なバックフリップとハンドルさばきで知られるマウンテンバイク界の“神”たちが、今年もユタ州の「Red Bull Rampage」に結集した。
エナジードリンク系炭酸飲料としてお馴染みの「Red Bull」は、世界中のマウンテンバイカーを応援しながら多数の大会を催してきたが、中でも「Red Bull Rampage」というこの大会はあまりにもスゴイとして毎年大変な話題になる。
開催地はアウトドアスポーツの絶好のロケーションを多数持つユタ州。アーチズ、ブライスキャニオン、ザイオンに代表される有名な国立公園を5つ持ち、この大会が行われたポイントも、何億年もかけて堆積したナバホ、エントラダといったサンドストーンによる幾重もの地層、峡谷が見事である。
強い風が吹くスタート地点から、見渡す限りドキドキの景色が広がっているあまりにも過酷なダウンヒル。MTBファンですら、ここですでに手に汗を握ってしまうのかもしれない。そこから先がガクンと見えなくなっている崖があれば、吸い寄せられるようにしてそこを落ち、素晴らしいハンドルさばきとバックフリップを繰り広げる彼らには「命知らず」という言葉がピッタリである。
そんな映像を5分にまとめた“Red Bull Rampage 2013: Watch the Best Highlights”がリリースされている。写真は55秒目あたりのスクリーンショットを拡大したもので、最高のバックフリップで見物人を魅了したキャム・ジンクの勇姿だが、滑落して負傷する他の選手の危険なシーンもいくつか収められており、いやでも手に汗がにじむ。
※公式ウェブサイトがリリースした映像はこちらから。
http://www.redbull.com/en/bike/stories/1331615959409/rampage-2013-finals-action-highlights
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)