アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】国会初登庁に、真っ赤な服装で現れた左翼新党の議員たち。(南ア)

5月7日の選挙で、アフリカ民族会議(ANC)、民主同盟(DA)に次いで3番目に多い25議席(得票率6.35%)を確保したのが、問題児で注目されていたジュリアス・マレマ元ANC青年同盟総裁が設立した左翼新党、経済的解放の闘士(EFF)であった。

5月21日の初登庁の日、経済的解放の闘士(EFF)の議員はシンボルカラーともいえる真っ赤な服装で現れた。普段は赤のベレー帽のみだが、この日は全身赤で決めており、スーツ姿の他の議員たちとは異なった雰囲気を醸し出していた。

男性議員は作業服のような赤のつなぎにスニーカーとヘルメット、女性議員は赤いワンピースやスーツを着用し、赤いスカーフや帽子をかぶっている。男性は鉱山労働者を、女性は清掃婦をイメージしたとのこと。この服装のモチーフは、EFFが鉱山の国有化を政策として掲げていることを象徴している。

国民はネルソン・マンデラ元大統領を心から尊敬しているだけに、今のアフリカ民族会議(ANC)の腐敗ぶりに失望しているのが現実だ。ANCに対抗するEFFは白人層の支持が高い民主同盟(DA)とは違い、貧困層やアパルトヘイト後に生まれた“ボーンフリー”の若者らが支持層といわれている。

国会でそれぞれの党に所属する議員たちが議長の前にて宣誓する際、EFFの男性議員はさすがにヘルメットを脱いだが、女性議員は頭にスカーフを覆ったまま横一列に並んで宣誓した。

多民族国家の南アフリカでは、民族衣装を正装とする人もいる。国会での服装は特に決まりがなく、規律を設けるのも難しい。今回は型破りなEFF最高司令官のマレマらしいアピールとなったようだ。

※ 画像はsundayworld.co.zaのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)