エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】“ひねり王子”白井健三選手「まだひねれる」。マツコも期待「新技は“シライタカコ”?」

『2013 アントワープ世界体操選手権』で17歳にして金メダルを獲得した白井健三選手は床運動で新技「後方宙返り4回ひねり」を見せるなど卓越した技を連発した。日本では“ひねり王子”、世界でも“Mister Twist”と呼ばれるほど彼のひねり技は注目されている。バラエティ番組でその白井選手を特集したところ、取材中に本人と接触に成功。彼は気軽に「今もっとひねれますよ」と“もっとひねれた映像”を提供してくれたのだ。その驚異的な技にMCの有吉弘行やマツコ・デラックスも目を見張り、近いうちに新技が披露されることを確信していた。

体操の白井健三選手といえばあの内村航平選手をして「ひねりすぎて気持ち悪い」と笑ってしまうほど難易度の高いひねり技を得意としている。昨年秋に行われた世界体操選手権の種目別予選で新技「後方宙返り4回ひねり」と「前方伸身宙返り3回ひねり」をきめると、跳馬でも新技「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を成功させて話題となった。それぞれ新技は「シライ」「シライ2」「シライ/キムヒフン」と命名されている。

3月5日の深夜に放送されたトークバラエティ『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)で“新・3大 お母さんが撮った よくひねる白井健三”と題してその白井健三選手の幼少時からの経歴を追った。

有吉やマツコも驚いたのは彼が幼稚園の頃から兄2人が体操するところを見よう見まねで身につけたことだ。ご両親が運営する体操教室を幼い頃から見ていた彼は誰から教わるでもなく技をマスターしていた。彼が6歳の時に円馬を使った回転練習の回数を兄たちと競う映像が流れたが、競い勝つまでやめなかったほどだ。母親も認める負けず嫌いである。

母親の白井徳美(のりみ)さんが今回の取材で改めて見直して「普通の幼稚園児は倒立を覚える程度のレベル。今、冷静に考えると、あの歳でアレはすごい」と驚いたのは、彼が5歳の時に人生で初めて出場した大会の映像だった。幼稚園年長の健三くんは小学校低学年を対象とした2002年横浜市ジュニア体操競技選手権大会に特別に出場させてもらったのだ。

技は体操教室やテレビ番組の見よう見まねで、演技の構成も数回やってみた程度だった。ところが健三くんは倒立前転、前転とびとスムーズに技を繰り出してロンダート(側方倒立回転跳び4分の1ひねり後ろ向き)、開脚からの倒立では会場から歓声も起きた。フィニッシュは見事なロンダートからの後転とびできめた。この大会で彼は小学生の中に唯一の幼稚園児でありながら2位となった。

内村航平選手がG難度のリ・ジョンソンをきめて世間の話題になった時に中学2年生だった健三選手は「僕も出来るかも」とトランポリンでやってのけた。水口晴雄コーチは「“シライ”は去年、新技だと騒がれたが中学生の時にやっていた」と証言している。

モスクワで行われた2011年ボローニンカップ国際競技会に中学3年生で出場した白井健三選手は大会で初めて4回ひねりを見せたが「よっしゃー!」の声援は飛んだものの、4回ひねったことの重大さに気づいた者は少なかったようだ。

今回の特集のために白井健三選手から映像を直接受け取ることができたスタッフは彼の口から「今、もっとひねれますよ」という言葉を聞いた。さらに「もっとひねれた映像をケータイで撮ってますから、後でLINEで送りますよ」と本当にその映像を提供してくれたのだ。

昨年の7月に体操教室で撮影したその映像には確かに“4回半”ひねった技を見せる白井健三選手がいた。彼は“シライ”が命名された際のインタビューで「4回半ひねりも練習中」と明かしていたが、映像で公開されたのはおそらく初めてだろう。

さらに、番組は彼からトランポリンでは5回ひねりもできるという情報を得ている。マツコが「感覚はもう分かってるのね」と5回ひねりの完成に手応えを感じている。「そうなると、“シライ”の進化版になるんだろうね」というと、マツコ・デラックスは「“シライタカコ”とかつけたり…しないか?」と新技名まで気にしていた。有吉が「“ケンゾー”にして欲しいね」と思いつくとマツコも「それはいいね。“ケンゾー・パリ”とか」とその話で盛り上がったほどだ。

白井健三選手はブラジル・リオデジャネイロオリンピックの時には19歳、東京オリンピック開催年には23歳となる。まだまだ、これから新技を披露してくれる可能性は十分だ。新技やメダルも期待したいが、なにより彼にはこれからも演技を思い切り楽しんでもらいたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)