親友であるエルトン・ジョンからは “ひどいアルコール依存症。リハビリに入れ” などと厳しい忠告を受けたばかりのミュージシャン、ビリー・ジョエル(61)。彼は間もなく自叙伝を出版する予定であったが、この度突然のキャンセルが決まった。
3月上旬には表紙や帯も決まり、6月の発売が予定されていた、“The Book of Joel(原題)” というタイトルのその自叙伝。アーティストとしての輝かしい活動と賞歴、そして作品に関するエピソードはもちろんのこと、不摂生を続けた私生活や度重なる結婚の失敗についても赤裸々に綴られているそうだ。
すでに完成した原稿を預けていたものの、この度ジョエルは出版社の「ハーパー・コリンズ」に出版差し止めを申し入れた。理由は「気が変わったから。」自分の過去について語ろうとするほどに嫌気がさしてしまい、人生の浮き沈みは歌で表現すればいいと確信したというのだ。
初版25万部を予定しただけに、ビジネスとしては大変惜しい話ではあるが、これまでにも何人ものセレブがギリギリで自叙伝の出版を見合わせていることでも分かるように、波瀾万丈な人生を暴露し、メディアに騒がれてまで金儲けをする必要はないのだ。
黙っていても、セレブの暴露本を得意とするジャーナリストがあなたの人生には注目している。いや、“虚言癖” などと批判されて親友エルトンだってあなたを怒っている。彼がすでに何かを執筆中かも知れない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)