故マイケル・ジャクソンの母キャサリン・ジャクソンさんが、弁護士らに付き添われLA郡裁判所で15日、ロンドン・カムバック公演 “This Is It” を企画した「AEG Live」社を相手に、損害賠償を求める訴訟を起こした。
1年ほど前から準備されていたと思われるこの度の提訴、原告となるのはキャサリンさんとマイケルの遺児3人で、理由は3つ。
1. 50という無理な公演回数の設定がマイケルを精神的に追い詰めた。
2. 過失致死容疑で訴追されているコンラッド・マーレー容疑者について、医師としての素性を調べもせずに雇い、マイケルの主治医として医療活動をさせていた。
3. 長男プリンス君(当時12歳)は、マイケルの臨終を目の当たりにした唯一の家族。大変なショックに加え、トラウマに悩まされ、うつ症状を引きずっている。
昨年6月25日の突然のマイケルの死が家族、特に幼い子供たちにもたらした悲しみは人々の想像を超えるものであり、以上の理由を以て、マイケルのロンドン・カムバック公演の責任者であり、死後に販売されたDVD、“This Is It” の監督でもあるケニー・オルテガ氏とAEG Live社の責任を問う構えである。
原告側の弁護士ブライアン・J・パニッシュ氏はメディアの取材に、「この訴訟の目的は、何がマイケル・ジャクソンを死に追いやったのか、その真実を暴くことにあります」と語っている。
また、マイケルの幼い遺児たちを巻き込んでの裁判ということもあり、「今回で最後。同社との争いごとに、キッパリと片を付けたいと思います」とも。
注目すべき重要証言が飛び交う裁判となりそうだが、幼い遺児3人の精神的苦痛、高齢であるキャサリンさんの疲労がただ心配である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)