全身皮膚病に侵され、目も開けられずにいたみすぼらしい姿の小さな猫が、治療後には見違えるような美しい猫へと変貌した。治療の甲斐あって、大きく見開いた猫の瞳は左右異なる色をしており、まるで2つの宝石が並んでいるようだった。動物情報メディア『The Dodo』が伝えている。
カナダ、アルバータ州エドモントンに拠点を置く猫専門の動物保護団体「Little Cats Lost」が8月26日にInstagramに投稿した“ジギー(Ziggy)”という名前のオスのペルシャ猫の写真が注目を集めている。ジギーは2か月以上前に商業施設の駐車場でひとりぼっちで彷徨っているところを通りすがりの人に保護され、同団体が引き取った猫だった。
保護当時のジギーは、皮膚病の一種の白癬菌(はくせんきん)に感染し、全身に痛みと炎症が起きており、ほとんど目を開けられない状態だった。また、ジギーはペルシャ特有の短い鼻を持っていたが、鼻は黒い斑点に覆われ、炎症のためまるで顔に埋まっているように見えた。
同団体のスタッフは保護当時のジギーについて「今まで保護した中で最も汚れていて病弱で意気消沈した子猫でした」と語っている。ところが、その後ジギーはゴージャスで美しい猫へと変貌を遂げることとなる。
ジギーは飼い主が見つかるまで、ボランティアで猫の一時預かりをしているエリン・マクドナルドさん(Erin McDonald)の元で世話されることになった。エリンさんはジギーの悲惨な状況を知り、同団体に赴いてジギーの一時預かりを申し出たのだった。すでに何匹かの猫の世話をしていたエリンさんは、他の猫に白癬菌が感染しないようジギーを隔離し、防護服を着用してジギーの世話をしなければならなかった。
ジギーの白癬菌感染の治療のため、内服薬と週に2回の薬浴が必要だったが、エリンさんは決して治療を諦めることはなかった。エリンさんの愛情ある介護により、ジギーの皮膚は徐々に改善し、細めていた目もはっきりと大きく開けられるまでに改善した。
すると、