ウィリアム皇太子(42)が、所有するコーンウォール公領(Duchy of Cornwall)からおよそ46億円の個人年収を得ていたことが年次報告書で明らかになった。皇太子は2022年に父チャールズ国王の即位に伴い、広大なコーンウォール公領の土地を相続した。公領からの収入は、ウィリアム皇太子夫妻の王室公務や慈善活動、子ども達との私生活などに使われる。今回の報告書では、皇太子の新たなパトロン就任や夫妻のスタッフ数が増加したことなども発表されている。
バッキンガム宮殿が現地時間23日、「ソブリン・グラント(王室助成金)」に関する年次報告書の詳細を発表した。
「ソブリン・グラント」とは、王室公務の支援や宮殿の維持管理のために提供される資金だ。毎年発表される報告書では、クラウン・エステート(君主の公の不動産)からの利益に加え、バッキンガム宮殿の電気料金や清掃コスト、海外公務の費用など、納税者から資金提供を受けた王室の1年間の収入と支出が公表される。
新たに公開されたのは、2023年4月1日から2024年3月31日までの1年間にわたる年次報告書だ。
この中で、ウィリアム皇太子が所有するコーンウォール公領から2300万ポンド(約46億円)の個人所得を得ていたことが報告された。
皇太子は2022年9月にエリザベス女王が崩御してチャールズ国王が即位したことに伴い、王位継承者として広大な土地コーンウォール公領を相続した。
コーンウォール公領は英国にある二つの王室公領のうちの一つで、代々君主の長男に引き継がれてきた。土地と不動産、投資を含むすべての資産は10億ポンド(約2009億円)以上になると言われ、王位継承者に収入をもたらしている。
ウィリアム皇太子は公領の相続とともにコーンウォール公爵の称号を与えられ、農場や森林、住宅開発、7つの城、商業用不動産や海岸線など23のカウンティにわたる土地を保有する、英国有数の土地所有者となった。
皇太子は公領の余剰利益を受け取る権利があり、コーンウォール公としての最初の会計年度となる2023年から2024年にかけての全額を受け取った。
この資金は、