海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】エレベーターの戸袋に腕を引き込まれた5歳少女、20針縫う大ケガ(米)<動画あり>

なかなか抜けなかった。

エレベーターのドアが開いた瞬間、腕を戸袋へ引き込まれたゾーイちゃん。一緒にいた大人がドアを引っ張り、どうにかして腕を引き抜こうとした(『New York Post 「Girl, 5, scarred after arm sucked into NJ elevator door ― as hero doorman ran up 7 flights to help: ‘Hearing screams the whole time’」(ABC7)』より)

滑りを良くして腕を引き抜こうと、持っていた消毒液をゾーイちゃんの腕に塗ってみたが、上手くいかない。3分以上が経過しても腕は抜けず、騒ぎを聞きつけた近所の人がハンドローションを手渡してくれた。ローションを腕に振りかけるように塗り、再びゾーイちゃんの腕を引っ張ると、ようやく戸袋から引き抜くことができた。

このマンションでドアマンとして働くマニー・バチスタさん(Manny Batista)は当時、1階の入り口にいたが、7階にいたゾーイちゃんの叫び声が聞こえたという。マニーさんは、「階段を駆け上がり、専用の鍵を使ってエレベーターを止めました。私にも子どもがいますので、その声が痛がっているものか、楽しんでいる時のものかは区別がつきます。ゾーイちゃんの叫び声は、痛みからのものでした」と当時を振り返る。

そして救急車の到着を待っている間、マニーさんは応急処置を施した。当時のゾーイちゃんの腕を撮影した写真が公開されているが、モザイクが掛かっているものの手首のあたりに大きな裂傷が確認できる。マニーさんは、「ケガをした腕を包んでもらうために、シャツを脱いで渡しました。でも、あの女の子は落ち着いていて、強い子でしたね。もし私が同じ状況にあったら、大人ですが赤ちゃんのように泣いていたと思います」と話している。

ハンドローションを使い、ようやく腕を引き抜くことができたが、病院で20針も縫う大ケガをした(『New York Post 「Girl, 5, scarred after arm sucked into NJ elevator door ― as hero doorman ran up 7 flights to help: ‘Hearing screams the whole time’」(ABC7)』より)

到着した救急車で病院へ向かったゾーイちゃんは、20針を縫い、3か月間は毎週通院することになった。落ち着いた様子を見せていたゾーイちゃんだったが、当時のことは「とっても怖かった」とのちに明かしていた。

その後、ロニさんは建物のオーナーである「Taylor Management Company」とエレベーター会社「Kone Elevators and Escalators」に対し、過失があったとして訴訟を起こした。ロニさんの弁護士であるエドワード・カポーチさん(Edward Capozzi)は、「エレベーターの戸袋は、数枚の紙しか入らないほどの狭い隙間ですが、当時その隙間が大きくなっていたのです」と話す。

ロニさんは賠償金の請求とともに、このようなことが再び起きないように警告の表示を求めている。

ちなみに昨年9月にはエルサルバドルで、2歳女児がエスカレーターに手を挟まれた。女児はすぐに病院で手術を受け、幸いにも指の切断を免れていた。

画像は『New York Post 「Girl, 5, scarred after arm sucked into NJ elevator door ― as hero doorman ran up 7 flights to help: ‘Hearing screams the whole time’」(ABC7)』『TDPel Media 「2 year old girl almost lost her fingers after getting them stuck at a mall escalator in El Salvador.」』『腾讯网 「电梯“咬住”脚了!很多成年人的第一反应不如这个9岁女孩」』『Thakoni 「Toddler’s fingers trapped in escalator as dozens of shoppers rush to help her」』『ABC News 「New details in death of 3-year-old who fell from airport escalator」(Charlotte Douglas International Airport)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

エルサルバドルのショッピングモールで2023年9月、2歳女児がエスカレーターに指を挟まれる。女児はすぐに病院で手術を受け、幸いにも指の切断を免れていた(『TDPel Media 「2 year old girl almost lost her fingers after getting them stuck at a mall escalator in El Salvador.」』より)

中国湖北省のショッピングモールで2023年7月、エスカレーターに男児の右足が挟まれる。一緒にいた9歳女児が非常停止ボタンを押しており、男児は軽傷で済んだという(『腾讯网 「电梯“咬住”脚了!很多成年人的第一反应不如这个9岁女孩」』より)

ロシアのショッピングモールで2020年、2歳女児がエスカレーターで転倒、指が引き込まれてしまった。すると大勢の買い物客らがエスカレーターを人力で逆向きに動かし、レスキュー隊が到着する前に女児を救出することができたという(『Thakoni 「Toddler’s fingers trapped in escalator as dozens of shoppers rush to help her」』より)

米ノースカロライナ州の国際空港で2019年、3歳児が手荷物受取所近くのエスカレーターから転落死した。監視カメラの映像により、エスカレーター付近に子供だけで約1時間も遊んでいたことが判明した(『ABC News 「New details in death of 3-year-old who fell from airport escalator」(Charlotte Douglas International Airport)』より)

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