「手術箇所を患者が手で触れることで感染症を引き起こす可能性があり、また手術中に患者が手を伸ばすという危険な行為をやめさせるためにも、やむをえず患者を乱暴に扱った」と説明している。ちなみに『BBC』によると、女性は殴られたことで額に打撲傷を負ったと主張しているという。
同グループは同医院がこの件についてグループ本部に報告していなかったことを述べており、今月21日の声明で、女性を殴った外科医で同医院の院長でもあるフォン・グイチャン氏(馮 桂強)を停職処分とし、グループのCEOを解任したことを発表した。また、地元メディアの取材に応じた患者の息子によれば、同医院の経営陣からは謝罪があり、賠償金として500元(約9980円)を受け取ったそうだ。
ちなみに今回の映像を『微博』に公開したのは、武漢市中心医院の女性救急医アイ・フェン氏(艾芬)だった。アイ氏は2021年に湖北省の「武漢大学付属愛爾眼科医院」で白内障と診断され、右目の濁った水晶体を取り除き、代わりに人工のレンズ(眼内レンズ)を目の中に挿入する手術を受けた後に網膜が剥離し、ほぼ失明状態にさせられたという。その後、同医院を訴えたものの敗訴したようだ。
またアイ氏は、新型コロナウイルスが世界で最初に確認されたとされる武漢市の病院で、2019年12月にいち早くウイルスの危険性に気付き、真っ先に警鐘を鳴らした女性医師として知られている。
画像は『New York Post 2023年12月22日付「Video of Chinese doctor punching elderly patient in head during surgery sparks outrage」(Weibo)、2019年11月11日付「Doctor allegedly performed hysterectomies without consent」(Western Tidewater Regional Jail)』『Metrópoles(de) 2021年4月10日付X「Cirurgiã é suspensa após compartilhar vídeos com pele de pacientes」』『The Sun 2023年8月11日付「MUM’S AGONY Doctors ‘decapitated my baby during childbirth before medics propped up his head to cover their tracks’」(Credit: AP)』『The Daily Star 2021年10月24日付「‘Shattered’ parents claim baby girl died in devastating ‘horror film’ delivery」(Image: Marisa Sheard)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)