カボチャは10代の頃から父親に教わって育ててきたという。自宅の裏庭にカボチャ畑を所有しているトラビスさんは、今回のカボチャを育てるにあたって、特にカボチャの種を大切に扱い、時には一日に12回も水をやり、また肥料も追加で与えたそうだ。
トラビスさんは、2020年にカボチャ計量大会に初出場して以来、3年連続で大会を制覇してきた。2022年の大会では、約1161キロのカボチャを披露し「アメリカ最大のカボチャ」の記録を樹立した。トラビスさんの記録を見込んで、今年の大会主催者は5トンまで耐えられる新しい工業用計量器を用意したという。
コンテスト関係者によると、トラビスさんは1ポンド(約0.45キロ)あたり9ドル(約1,338円)の賞金と、世界新記録を更新したカボチャの特別賞3万ドル(約446万円)を含め、約814万円を獲得した。
世界記録樹立を達成したトラビスさんは、「今回の結果は予想していませんでした。私は人々を笑顔にするために仕事に打ち込んできました。大会の場で、町のみんなに会えたことをとても嬉しく思います」と喜びをあらわにした。
ところで、トラビスさんはこの史上最大のカボチャを「マイケル・ジョーダン」と名付けた。今年が2023年であることから、背番号「23」を付けていたNBAのマイケル・ジョーダン選手が「史上最高のバスケットボール選手」と称される功績に敬意を表してのことだそうだ。
またテックインサイト編集部では、トラビスさんに話をうかがうことができた。
「30年カボチャを作ってきて、ついに夢が叶いました。ここ10年で初めて温度調整された温室ではなく、露地栽培をしたのですが、屋外に植えたことと、そのため嵐の被害に遭う心配があったのが、いちばん難しかったです。いま我々は、壮大な計画に取り組んでいて、ミネソタ州ブルーミントンにある商業施設モール・オブ・アメリカで、カボチャに彫刻を施す“パンプキンカービング”でギネス世界記録を出すことを目指しています。コンテストで1位になった著名なカボチャ彫刻家が、1週間かけてカボチャのマイケル・ジョーダンを彫っていくんですよ」と語ったトラビスさんは、更なるギネス記録に挑むという。
そして今後の目標について尋ねたところ、「来年は、世界で初めての3000ポンド台(約1360キロ)のカボチャを作ることを視野に入れています」と、園芸の手腕に優れた“グリーンハンド”の持ち主であるトラビスさんは自信をのぞかせた。
画像は『Guinness World Records 2023年10月12日付「Good gourd! American pumpkin as heavy as two cows squashes all past rivals」』『USA TODAY 2023年10月10日付「Good gourd! Minnesota teacher sets world record for heaviest pumpkin: See the behemoth」(Associated Press)』『Harrogate Flower Shows 2023年9月15日付Instagram「This eye-watering, ENORMOUS onion, is a new record-breaking giant!」』『Queensland National Parks 2023年1月19日付Facebook「Toad-ally off the scales!!!」』『New York Post 2022年10月17日付「Holy Mola: 3-ton ‘Hummer-sized’ sunfish sets record for biggest fish ever」(Jam Press/Atlantic Naturalist Association)』『Manchester Evening News 2023年6月3日付「Monster ‘bad boy’ jellyfish washes up on beach at popular seaside village」(Image: Simon Parkin/North Wales Live)』『City of Orange Beach Coastal Resources 2023年4月22日付Facebook「An update on the Great Hammerhead has been posted by Mississippi State University Marine Fisheries Ecology!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)