アカデミー賞の視覚効果賞をもらえるね。」
「いや、偽物ということはないだろう。投げ入れられた餌を舐めているもの。」
「立ち上がって『餌をちょうだい』とアピールしているだけでしょう!」
するとこれらの声に対し、同動物園の広報担当者は「あのクマは本物」と述べ、このように説明した。
「私たちの動物園は個人が運営しているものではなく公営で、クマが偽物ということはありえません。それに夏の気温は40度にもなりますから、人間が毛皮の着ぐるみを着て外に出れば、数分と持たずに倒れてしまうでしょう。」
そしてこの騒動後、蘇州市から同園にやってきたチャンさん(Zhang)は次のように述べ、偽グマ疑惑を払拭した。
「あのクマが着ぐるみを着た人間なんてことはないわ。クマの表情や歯、舌を見れば、あれが本物だということはすぐに分かるわよ!」
なおマレーグマは黒く短い被毛を持ち、通常は胸元に黄色~黄褐色の月の輪状(U型)の斑紋がある。平均体高70センチ、後ろ足で立った時の体長は平均130センチとクマの中では最も小さく、大きいもので体長280センチほどまで達するハイイログマ(グリズリー)などと比べるとすらりとしているという。
ちなみに偽物疑惑と言えば2020年、中国北京で搭乗し、米バージニア州のワシントン・ダレス国際空港に到着した男性の荷物から、乾燥し袋詰めされた多数の鳥が発見された。そのパッケージには日本語で「ペットはそれを愛します」などと書かれており、SNSで写真が拡散すると「日本製に見せかけて持ち込もうとする悪質なやり方」などと話題になった。
画像は『Shanghai Daily 2023年7月31日付Twitter「A video of a “human-like” black #bear」』『The Daily Star 2023年7月31日付「Truth behind ‘human bear’ in zoo after sparking claims it was a person in costume」(Image: Douyin/tyfjwq)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)