海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】食後に体調不良を訴えた男性 食道に詰まっていたものに医師ら驚愕(シンガポール)

足が付いたままのタコがいたのだ。これには医師らも驚いたという。

胃カメラで確認すると、足が付いたままのタコが食道に詰まっていた。男性はほとんど噛まずにタコを飲み込んでしまったようだ(画像は『New York Post 2023年7月5日付「Doctors flabbergasted after finding octopus in patient’s throat」(Jam Press/AGA Institute)』のスクリーンショット)

公開された胃カメラ挿入時の画像には、足をカメラに向けた状態のタコの姿が確認できる。タコの頭の部分は見えないが、この男性はほとんど噛まずにタコを飲み込んでしまったようだ。別の写真では、ブツブツとしたタコの吸盤もはっきりと写されていた。

処置をした医療チームは、食道部分に詰まったタコを胃の方へ押し込もうとしたがうまくいかなかった。最終的に鉗子を用いてタコの頭を掴み、胃の方へ引っ張ったことで、タコを食道から胃へと移動させることに成功した。男性は順調に回復し、2日後に退院したという。

今回の症例について、治療を担当したタン・トック・セン病院のマーク・ウェイジー・オン医師(Marc Weijie Ong)らの論文が、臨床消化器病学および肝臓学に関する医療ジャーナル『Clinical Gastroenterology and Hepatology』に掲載された。その症例報告論文によると、食道に何かが詰まったケースの80~90%は自然に取り除かれるが、10~20%のケースでは内視鏡を用いた処置が必要となり、手術が必要となるのは全体の1%以下だという。また同医師らは論文で「食道の異物を取り出せない場合、内視鏡を介して挿入した器具を用いて胃内に押し込むという手法は成功率が高く、主要な方法として推奨されているが、過度に力を加えてしまうと食道穿孔(食道に穴が開くこと)を起こしてしまう可能性がある」と説明している。

ちなみに先月には、5歳児がガム40粒を飲み込んでしまい、胃の中で大きな塊になったケースが報道され、注目を集めていた。

画像は『New York Post 2023年7月5日付「Doctors flabbergasted after finding octopus in patient’s throat」(Jam Press)(Jam Press/AGA Institute)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

医療チームはタコの処置に苦労したものの、最終的に鉗子を用いてタコの頭を掴んで胃の中へ引っ張り、食道の詰まりを解消したという(画像は『New York Post 2023年7月5日付「Doctors flabbergasted after finding octopus in patient’s throat」(Jam Press/AGA Institute)』のスクリーンショット)

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