デイヴィッドさんに駆け寄って抱き着く様子が映っている。一部の参列者は何が起きているのか分からず、困惑してその場に立ち止まっているが、ほとんどの参列者は涙を拭ったり、顔を真っ赤にしてデイヴィッドさんと熱い抱擁を交わし、デイヴィッドさんが生きていた事実に安堵した様子だった。
デイヴィッドさんはその後、フランスのテレビ番組「Touche Pas à Mon Poste!」に出演し、今回のイタズラを仕掛けた理由について「家族や親戚が集まりに私を呼ばなかったことがあったので、誰も私のことを気にかけず、疎遠になっていることに心を痛めていました。だから“人が死ぬまで会うのを待つべきではない”という人生の教訓としてイタズラすることにしたんです」と話している。
イタズラのターゲットにされた親戚や友人たちは、「やってくれたわね!」と涙を流しながら笑顔を見せていたが、この動画がネット上でシェアされると、「これは許せない」「こんなことをする人だから嫌われているんだろ」「こんなのただのエゴだよ」「ただの目立ちたがり屋だね」など冷ややかなコメントも寄せられた。
デイヴィッドさんは今回のイタズラを計画し、協力してもらおうと妻に相談した時、最初は反対されたという。また数日ほどは子ども達にすら自分の死が事実であると思い込ませていたそうで、撮影クルーたちが「子どもや姉妹にはイタズラであることを伝えなければ撮影できない」とデイヴィッドさんに訴えていた。こうしたことから「私のニセ葬儀に参列した人の半分くらいはイタズラだと分かっていたと思います」とデイヴィッドさんは語った。
デイヴィッドさんは「みんなの反応やメッセージが届き始めてすぐに、このイタズラを全部なかったことにしたいと思いましたが、遅すぎました。『なんてことをしてしまったんだろう』と思いました」と当時を振り返ったが、それでも「誰が本当に私のことを気にかけてくれているか証明されましたね。葬儀に来てくれたのは親戚の半分だけでした。でもその後、葬儀に来なかった人たちも会おうと連絡をくれたんです。ですから私の作戦は成功したのです」とイタズラによって得られた結果に満足していた。そして最後には「人を傷つけるのは嫌いです。今回のイタズラで傷つけてしまった人々に申し訳なく思います」と謝罪の言葉も述べていた。
ちなみに昨年10月には、祖母が生前に自身の葬儀で渡すカードを手作りし、ユニークなメッセージに参列者は笑顔になったという、心温まるサプライズが注目を集めていた。
@el.tiktokeur2 Tu nous as eu on t aime mon ami on est content que tu es parmis nous ❤️❤️#pourtoii #fyp #fypシ @Ragnar_le_fou ♬ son original – Thomas faut
画像は『Thomas faut 2023年6月11日付TikTok「Tu nous as eu on t aime mon ami on est content que tu es parmis nous」、2023年6月11日付TikTok「Tu nous a eu je te le jure j etais en pleure moi et apres j ai eu le choc poto on t aime beaucoup」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)