
皮をダクトテープで壁に貼り直して、それを手で示しながら微笑んでいた。
同美術館職員がヒョンスさんに「なぜこんなことをしたのか?」と問いただしたところ、彼は「朝食を食べずに来たのでお腹が空いていたんです」と答えたそうだ。美術館側ではヒョンスさんがバナナを食べてしまった30分後には新しいバナナを貼り付け直して事態を収拾したという。
一方で同美術館から、ヒョンスさんの件について知らされたマウリツィオ・カテラン氏は特に何のコメントも出さなかったそうで、ヒョンスさんは処罰などを受けることはなかったようだ。今回のヒョンスさんの動画がSNSに投稿されると、賛否両論の声があがった。
「まあ、申し訳ないけど、これはアートとは言えないからね。」
「バナナを食べ終わった後のこの学生の誇らしげで満足そうな表情がいいね。」
「私から言わせると、この学生は頭がいいとは言えないね。」
「インスタの『いいね』や注目を集めるためなら何でもする人がいるんだよね。」
ちなみに同作品のバナナを食べたのは、ヒョンスさんだけではない。2019年開催の「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」で、ニューヨークを拠点に活動するパフォーマンス・アーティストのデビッド・ダトゥナ氏(David Datuna)も、バナナを壁から剥がして食べ、多くの人々を驚かせていた。
今回、リウム美術館で開催中の『WE』は、今年7月16日まで開催される予定だが、その間、美術館側はバナナを2~3日ごとに定期的に取り替えていくそうだ。
画像は『The Daily Star 2023年5月1日付「Student eats £96K artwork of banana duct-taped to museum wall because ‘he was hungry’」(Image: shwan.han/Instagram)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)