チャールズ国王(74)が君主に即位後、初めてとなるクリスマスのテレビ演説を行った。国王は今年9月に崩御した母・エリザベス女王が永眠するセントジョージ礼拝堂に立ち、母を偲ぶメッセージを語った。さらに今回の演説では、物価上昇による生活危機に直面する人々への配慮やエッセンシャルワーカーへの感謝なども述べた。
英時間25日午後3時、英国のテレビでチャールズ国王によるクリスマス演説が放送された。英国の君主によるクリスマスメッセージは、1932年に国王ジョージ5世が始めた伝統だ。その後エドワード8世からジョージ6世へと引き継がれ、1952年にはエリザベス女王が初めての演説を行った。
今年9月に女王が崩御したため、今回のクリスマスは君主に即位後初となるチャールズ国王のクリスマス演説が放送されたのである。
国王が演説の場所に選んだのは、ウィンザー城の敷地内にあるセントジョージ礼拝堂だ。エリザベス女王の棺は国葬後にウィンザー城へ運ばれ、同礼拝堂で家族と最後の別れをした後、両親や夫エディンバラ公フィリップ王配が永眠する地下室に埋葬された。
クリスマス演説の冒頭では、礼拝堂に設置したクリスマスツリーの前に立つ国王が「私は今、ウィンザー城にある素晴らしいセントジョージ礼拝堂に立っています。私の最愛の母である亡き女王が、私の愛する父とともに眠っている場所のすぐ近くです」と述べ、母を偲んだ。
そして女王の弔問に訪れた人々が供えた温かなカードやメッセージに対する謝意を伝え、