チャールズ国王(74)がロンドンのユダヤ人コミュニティセンターを訪問し、ホロコーストの生存者達と交流した。国王はユダヤ教の冬祭り「ハヌカー」を祝うダンスに参加し、アンネ・フランクの義理の姉と一緒に踊るという微笑ましい場面も見られた。その時の動画が公開されると、SNSでは「キレのある動き」「国王がダンスにハマってる!」といった驚きの声が続出した。
チャールズ国王が現地時間16日、ロンドン北部にあるユダヤ人コミュニティセンター「JW3」を公式訪問した。同センターでは18日から始まるユダヤ教の冬の祭り「ハヌカー」の準備を進めており、この日はホロコーストの生存者達のためのレセプションを開催した。
センターを訪れた国王は、地元の家庭に配るプレゼントを箱詰めする子供達やビスケットを焼く難民、ホロコーストの生存者など地域のためにボランティア活動を行う人々と対面した。
会場では集まった人々がダンスをする時間もあり、これに参加した国王はアンネ・フランクの義理の姉エヴァ・シュロスさん(93)と一緒に踊った。
オーストリアのウィーンに生まれたエヴァさんは第2次世界大戦勃発後、家族でオランダのアムステルダムに逃れた。その時近所に住んでいたのが、彼女と同い年のアンネ・フランクだった。エヴァさんが15歳の時、一家はアウシュヴィッツに強制収容。父と兄は生き残れず、エヴァさんとともに生存した母エルフリーデさんが、アンネの父親オットー・フランクさんと再婚した。
のちにエヴァさんは、アンネが記した『アンネの日記』の続編と言われる手記『エヴァの震える朝 15歳の少女が生き抜いたアウシュヴィッツ』を出版するなど、