芸歴37年のタレント・井森美幸は15歳の時、ホリプロタレントスカウトキャラバンで12万人の中からグランプリを獲得し、翌年には歌手デビューを果たし大々的なプロモーションを展開した正統派アイドルだった。それがいつしか“バラエティ界のモンスター”と呼ばれ、ずっとポジションを変えずに今も第一線で活躍を続ける彼女は若手女性タレントの憧れの的なのである。
7月13日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京)に井森美幸と共にゲスト出演したインディアンスの2人は、物心がついた頃にすでに彼女はバラエティタレントとして活躍しており、アイドル歌手としてデビューしたことなど知らない年齢である。「1年くらい歌ってたんだけど、鳴かず飛ばずだったのよ」と井森はインディアンスに説明しながら、ターニングポイントとなった『ものまね王座決定戦』出演などの思い出を語った。
デビュー曲は本人出演のCMソングに採用されたり、翌年にはドラマの主演に抜擢されドラマの挿入歌も歌ったがレコードの売上は全く伸びなかった。このままではいけないと事務所は方針転換し、井森はものまね番組に出演することになったという。当時大人気のロックバンド・安全地帯の玉置浩二の歌まねに挑戦することになったのだが、そもそも彼女はものまねができなかった。だが後がない井森は「何でもやらなければ」と『ものまね王座決定戦』のリハーサルに臨んだものの、プロデューサーから「全然似てねぇじゃないか!」「何で来たんだよ、馬鹿野郎!」と怒鳴られる始末。焦った彼女はものまねタレント・コロッケの楽屋を訪ね、