このボールにしがみ付くことにより溺れることなく漂流し続けることができたのだった。
イヴァンさんが船に救助され地上に運ばれる様子を捉えた映像には、担架に横になりながらも周囲の人としっかり握手を交わす元気なイヴァンさんの姿が映っていた。このイヴァンさんの奇跡的な生還が報道されると、漂流中にボールを見つけることができた奇妙な偶然に注目が集まった。
そしてこのニュースを見た1人の女性から「これはうちの子ども達のボールです」とイヴァンさんに連絡が届いたという。なんとこのカラフルなおもちゃのボールは10日前、約80マイル(約129キロ)離れたリムノス島エヴガティス・ビーチで遊んでいた女性の子ども達であるトリフォン君(Tryphon、11)とサノス君(Thanos、6)が失くしたものだと判明したのだ。
この兄弟がボールを失くしたことと、このボールが潮の流れに乗り遠く離れた場所で遭難していたイヴァンさんのもとに届いたことの2つの偶然が奇跡的に重なったことで、イヴァンさんは波に揉まれながらも溺れることなく生き延びることができた。ボールには半分ほどしか空気が入っていなかったそうだが海面に浮くには十分だったとイヴァンさんは明かしている。
イヴァンさんが無事に救助されたことは大変喜ばしいことだが、実はイヴァンさんの友人であるマーティン・ヨバノフスキさん(Martin Jovanovski)も同時に波にのまれてしまっていたと言い、沿岸警備隊は現在もマーティンさんの捜索活動を続けていると報道されている。
なお過去には、12時間も海で遭難していた男性がイルカの群れの中心にいるところを発見されたというおとぎ話のようなニュースも話題を呼んでいた。
画像は『The Mirror 2022年7月13日付「Brave holidaymaker survives being adrift at sea for 18 hours by clinging onto beach ball」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)