ギリシャ沿岸部ハルキディキ県の沖合で今月9日、観光客が強い波に攫われる海難事故が発生したが、約18時間後に遭難場所から約25メートル離れた場所で奇跡的に発見された。発見時、男性はその手におもちゃのボールを握っており、このボールは10日前に別の場所で遊んでいた子どもが海で失くしたものだったと後に判明した。このボールが浮き輪の代わりとなり生き延びることができたと言い、偶然が重なった男性の生還ストーリーを『The Mirror』などが伝えている。
旅行でギリシャ北部ハルキディキ県カサンドラを訪れていた北マケドニア出身のイヴァンさん(Ivan、30)は今月9日、海に入っていたところを強い波にさらわれてしまった。一緒にいた友人たちは懸命にイヴァンさんの姿を探したが見つからなかったため、海のプロフェッショナルである沿岸警備隊に通報したが、イヴァンさんを見つけることができず捜索活動は難航した。
イヴァンさんの姿が見えなくなってから18時間が経過して日付けが変わり「もうイヴァンに会えない…」と友人たちが絶望に打ちひしがれる中、捜索活動に参加していたギリシャ空軍のヘリコプターが行方不明になった場所から約25メートル離れた場所でイヴァンさんを発見した。
連絡を受けた近くの船により無事に救助されたイヴァンさんの手には、なぜか小さなおもちゃのボールが握られていた。漂流中に海面に浮いていたこのボールを見つけたイヴァンさんは、