このように続けた。
「友人らは私たちがどれだけルナを可愛がっていたかを知っています。ルナは私たちの子供であり親友であり、世界のすべてでした。いなくなったなんて信じられません。人生最高の週末になるはずだったのに台無しで悪夢と化してしまったのです。」
今回の事故の経緯について、ボルドックで「Country Boarding for Cats and Dogs」を経営するレナート・バロウズさん(Renate Burrowes)は次のように話している。
「7月8日の午後3時、夫のジェレミー(Jeremy)がフィオンさん夫妻の結婚式場にルナを迎えに行きました。そして戻ってきたら受付システムの不具合が発生しており、彼は緊急に呼び出されました。その時、他のスタッフにルナを車から降ろすように伝えることを忘れてしまったのです。」
車の荷台に置き去りにされたルナが発見されたのはそれから2時間後のことで、すでにルナの息は途絶えていたという。
「私はルナを揺さぶって抱きしめましたが反応はなく、スタッフの助けを借りて犬用ベッドに寝かせました。何とか助かってほしいと思いましたが、奇跡はそうそう起きるものではなく、ルナが息を吹き返すことはありませんでした。この子のことを思うと本当に胸が張り裂けそうでした。」
そう語ったレナートさんはすぐに飼い主であるフィオンさん夫妻に連絡したが、つながらなかったためメッセージを残したそうだ。そして夫妻がメッセージに気づいたのは翌朝になってからだといい、その後2人はすぐにルナを引き取りに訪れたという。
レナートさんは夫妻に謝罪し、「私たちはすべての動物に深い愛情を注いでいますが、今回このようなことが起こったことで、スタッフも大変なショックを受けています。考えられないような過ちを犯しましたが、残念ながら人間は間違いを起こすことがあります。これは完全に私たち経営者の責任です。もうルナは戻って来ないことは承知していますが、私たちはフィオンさん夫妻にできる限りの支援とサポートを行うつもりです」と述べた。
これに対しフィオンさん夫妻は「謝罪だけで済む問題ではない」と主張し、同ペットホテルの閉鎖を求めている。
なおこのニュースに関して世間からは、「Country Boarding for Cats and Dogs」の杜撰な管理体制を指摘する声が続出した。
「犬と飼い主の気持ちを考えたら心が痛む。プロなら犬の安全を確保するのが当たり前。」
「パグは特に暑さに弱い。緊急で呼ばれた時に犬を抱っこして連れて行くべきだった。」
「あり得ない。このペットホテルをすぐに閉鎖して飼い主に賠償金を支払うべき。」
「この経営者にはよく考えてほしい。これが人間の赤ちゃんだったら同じことをするのか? 同じことを言うのか?」
「夫妻の言う通り謝るだけでは済まない。犬の安全を守るよりも緊急な仕事なんてないはずだ。」
画像は『The Sun 2022年7月11日付「‘COMPLETELY TRAUMATISED’ We’re devastated after our dog died after being left in hot van for two hours by the kennel – it ruined our wedding」(Credit: Triangle News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)