孤独死という悲しい人生の幕引きにこのような声があがった。

「これが自分の身にも降りかかると思うと、すごく恐ろしくて悲しくなるよ。」
「私もそうなるかも。隣人はウチの犬が吠えた時だけ、文句を言うためにドアをノックしてくるんだから。」
「これは悲しすぎる。誰もが自分のことしか頭になくて、迷惑をかけられたと思った時に相手の存在に気付くなんて。」

マリネッラさんの死を知ったイタリアの機会均等・家庭担当相であるエレナ・ボネッティ氏（Elena Bonetti）は、Facebookにマリネッラさんへ哀悼の意を表してこのように綴っている。

「マリネッラさんの孤独死は、私たちの心に大きな痛みを残しました。団結することを望む地域社会として、私たちにはみなさんを孤独な状態にさせてはならないという義務があるのです。」

ちなみにイタリア国立統計研究所の2018年の報告によると、同国では75歳以上の高齢者のうち40パーセントがひとり暮らしをしており、彼らには頼る家族や友人もいないという。マリネッラさんもその中のひとりだったことになるが、身寄りのないマリネッラさんの葬儀と埋葬においては地方議会が費用を負担する予定でいるとのことだ。

画像は『New York Post　2022年2月9日付「Elderly Italian woman found sitting at her table – 2 years after she died」（Newsflash）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）