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writer : flynn

【海外発!Breaking News】薬物依存の中年男性、家族にも連絡せず犬小屋で孤独死(南ア)

南アフリカのクワズール・ナタール州で昨年末、ある中年男性が死亡した。薬物依存で家族との連絡を絶った彼は、心臓麻痺により犬小屋でひっそり息を引き取った。ホームレスの多い南アフリカだが、改めて貧困層の問題が浮き彫りになっている。

スリアナリアン・ナイドゥさん(55)が死亡したのは12月26日、彼はその1か月前から犬小屋を借りて住んでいたという。ナイドゥさんの死に対して、彼を知る人物はみな「この状況を知っていたら助けたのに」と悔やむ。

ナイドゥさんの娘(19)は4歳の時から叔母宅にて暮らしており、父の死に「事情を知っていたら叔母宅に連れてきて一緒に住んでいたのに」とショックを受けている。またクワズール・ナタール州の社会開発省担当者も「事情が分かればなんらかの対策を取っていた。こういう時には近隣の人が報告をしてもらいたい」と話す。警察も今回の死については報告を受けていなかった。

無職のナイドゥさんは55歳であったため年金ももらえず、さらに知人によると薬物依存の問題も抱えていた。周りからのサポートは全くなかったのであろう、亡くなるまで家族に知らされることはなかったという。

薬物依存者はドラッグ購入のために窃盗を繰り返すことも多く、挙句の果てに家族から見放されてホームレスになることが少なくない。ナイドゥさんも同様にホームレスとなり犬小屋暮らしに辿り着いた。ナイドゥさんの叔母によると、彼は様々な家を転々として最終的に犬小屋に落ち着いたと思われ、しかも犬小屋には家賃を払って住んでいたと聞いているそうだ。

ナイドゥさんがかつて暮らしていた依存症支援施設の設立者である牧師によると、彼は優しい性格で人の物を盗むこともなかったという。だがナイドゥさんは施設を自主的に出て、ホームレスとなったそうだ。またこのニュースに対して、NPO団体『Aryan Benevolent Home』は事態を重く受け止めている。同団体は低所得者を440名受け入れているが、「自分から助けを求めない限り(政府や福祉団体が手を差し伸べる機会は少なく)生活は改善されない」と述べている。

出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)