最初はシェイラさんですらマイロであることが分からないほどの変貌ぶりだった。
さらにマイロのお腹にはバリカンで毛を刈った時にできたとみられる切り傷が複数見つかり、痛がっていたという。シェイラさんの娘で獣医であるケイリー・ドーリーさん(Kayleigh Dooley、26)の診療所に連れて行くと、マイロは抗炎症薬の処方を受けることになった。
シェイラさんはマイロを受け渡された当時、その場では何も言わなかったそうで、家に帰ってからケイリーさんに今回の出来事を話したという。あまりのショックに1週間は眠れなかったそうだ。
ケイリーさんによると二重構造の被毛であるダブルコートを持つ犬種は、今回のマイロのように毛を刈られてしまうとバリカン脱毛症になってしまうことがあるという。ダブルコートを持つマイロは元のように完璧な毛並みは生えず、部分的に脱毛症が起きるのではないかと懸念されている。
ケイリーさんは「毛並みを元に戻すにはコンディショナーやオイルを使う必要があり、少なくとも1年はかかると見込んでいます」とマイロの状態を明かした。
マイロをカットしたサロンは「毛が複数か所で絡まっていたのでカットした」と主張しているが、ケイリーさんは「獣医の立場からしても飼い主の許可なしにこのようなカットをしてはいけないと分かります」と怒りをあらわにしている。
シェイラさんが今回の件を自身のFacebookでマイロの姿とともに投稿すると、「これは酷すぎる」「本当にこんなことをしたなんて信じられないよ」「どんなトレーニングを受けたらこんなことができるトリマーになるの?」など非難の声が相次いでいた。
なお今回のトリミング代として65ユーロ(約8400円)を支払っていたが、トリミングサロンのオーナーと話し合いをしたことにより全額返金の対応を受けた。「話し合いまでに1週間もかかりましたが、何とか返金を受けることができました。しかし彼らがしたことの埋め合わせにはなりません」とケイリーさんはコメントしている。また容貌がすっかり変わってしまったマイロは、必要条件を満たせなくなったことから「ザ・ケネルクラブ」のイベントに参加できなくなってしまったそうだ。
トリミングサロンのオーナーはスタッフが無資格だったことを認めており、経験に基づいて雇用したと明かしている。
画像は『The Sun 2022年2月23日付「HAIRLESS OF THE DOG Shaggy dog Milo looks unrecognisable after trip to groomers for trim goes wrong」(Credit: Caters)』『Sheila Kavanagh 2022年2月14日付Facebook「After almost 2 weeks off getting my beautiful milo groomed with a butcher in newbridge on the back street」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)