海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】野生のカワウソに襲われた男性「26か所も噛まれて本当に死ぬかと思った」(シンガポール)

グラハムさんはあまりの痛みで顔から地面に倒れ込んでしまった。それでもカワウソらは攻撃を止めることはなく、グラハムさんの指やお尻にも噛みつき始めた。

少し後ろを歩いていた友人がカワウソに襲われるグラハムさんの姿を見て恐怖で叫び出すと、カワウソたちが一瞬動きを止めたので、その隙にグラハムさんらは近くの案内所に駆け込んだ。走っている間も途中まで追いかけてくるほどカワウソは執拗だったという。

グラハムさんは「たった10秒で26か所も噛まれました。本当に死んでしまうかと思いましたよ。カワウソたちは私を殺してしまう勢いでした」と当時の心境を明かしている。

案内所ではスタッフが包帯を巻いて手当をし、グラハムさんを病院へ連れて行くと申し出た。しかしグラハムさんは自分で行けると判断して、友人と共に近くにあった病院「Gleneagles Hospital」へ向かった。

グラハムさんはそこで破傷風予防のための注射を打ち、抗生物質の内服薬を処方され、傷口の縫合も行ったという。それから3回ほど通院し、治療費として約1200ドル(約13万6000円)かかったそうだ。

グラハムさんはお尻も噛まれてしまったため、眠ることや座ることに苦労しているという。そのため「クリスマスに予定していたイギリスへの旅行もキャンセルしないといけないかもしれない」と肩を落とした。それでも「友人がいなければ今ここにいることはなかったと思います」とポジティブに捉えているようだ。

カワウソに襲われたグラハムさん「本当に死んでしまうと思った」(画像は『The Straits Times 2021年12月11日付「‘I actually thought I was going to die’: Man who was attacked by otters at Botanic Gardens」(PHOTOS: GRAHAM GEORGE SPENCER)』のスクリーンショット)

今回の件でグラハムさんは「同じことは十分に起こり得る」と話し、植物園側に対応策を求めている。植物園側は「カワウソに噛まれるのは珍しいことです。十分に距離を取り、エサを与えずに近づかないことが大切です。特に子育ての時期は警戒心が高まるので注意が必要です」とコメントした。

同植物園でカワウソの観察を行っているバーナード・シーアさん(Bernard Seah)は、以下のように述べている。

「今回男性を襲ったカワウソ一家は“ズーク・ファミリー(Zouk family)”と呼ばれており、よくここを訪れていますが“人間に対して寛容的な一家”と言われています。」

「これまで長年カワウソを観察してきましたが、今回のような攻撃的な行動は聞いたことがありません。今回は子の安全が脅かされたと感じ、大人のカワウソが防御行動を見せたのでしょう。」

なおこのニュースには、「26回も噛まれたなんて恐ろしいな」「カワウソはコアラやパンダみたいに可愛い動物ではないのか」「これって子どもが噛まれていたらもっと酷いことになっていたかもしれないよね」「野生動物には近づかない方が得策だ」などといった声があがっている。

画像は『Global News 2021年12月10日付「‘I thought I was going to die’: Otters pin down, attack man in Singapore」(Suhaimi Abdullah / Reuters)』『The Straits Times 2021年12月11日付「‘I actually thought I was going to die’: Man who was attacked by otters at Botanic Gardens」(PHOTOS: GRAHAM GEORGE SPENCER)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

カワウソに26か所も噛まれる被害に(画像は『The Straits Times 2021年12月11日付「‘I actually thought I was going to die’: Man who was attacked by otters at Botanic Gardens」(PHOTOS: GRAHAM GEORGE SPENCER)』のスクリーンショット)

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