人が最も無防備になる時間帯は就寝時だ。ドアも窓も施錠し、いつものようにベッドに入り眠りについた3歳の少女を予期せぬ悲劇が襲った。
6月22日の早朝4時15分、イングランド中部ウォリックシャーにあるストラトフォード・アポン・エイヴォン(Stratford-upon-Avon)に住むチェルシー・ファウラーさん(Chelsey Fowler、32)は、同じベッドで寝ていた娘のエルシーちゃん(Elsie、3)が右足を抱えて叫ぶように泣く声で目を覚ました。暗闇で混乱する中、娘に何があったのかとエルシーちゃんの足をつかむと、なんとハリネズミが噛みつきぶら下がっていた。
チェルシーさんは当時の状況をこのように語っている。
「ハリネズミがいるなんて思いもしなくてパニックになったわ! とにかくハリネズミをエルシーの足から振り落としたの。ハリネズミは衣装箪笥の下に逃げ込んだわ。」
「エルシーはヒステリックに泣き叫んでいたわ! そりゃそうよ、ハリネズミを見たこともないし、存在を知りもしなかったんだもの。」
チェルシーさんはエルシーちゃんの足からハリネズミを振り落とすと、近くのベビーベッドで眠るグレーシーちゃん(Gracie、1歳半)を連れて階下に向かった。チェルシーさんはすぐさまエルシーちゃんの傷を消毒し、無料医療相談ダイヤルの「NHS 111」に連絡し指示を仰いだというチェルシーさんは当時のことをこう明かしている。
「彼らは私が冗談を言っているのか本気なのかわからなかったと思うわ。『とにかく血が止まっているなら落ち着いて』と言われたの。」
「朝になったら医師に電話して破傷風の予防接種を受けるようにアドバイスされたわ。」
そして家族は1階の部屋で一晩過ごし、