手術はあざを切除した部位にエキスパンダーで引き伸ばした別の部位の皮膚を移植するという大がかりなもので、4回にわたって行われることになった。ところが2015年6月18日に3回目の手術が終わった後、あざを除去した部位が感染症に罹患してしまったのだ。
脚はあっという間に感染症に蝕まれ、最終的にふくらはぎから下を切断することになってしまった。ソーニャさんは当時のことをこのように振り返っている。
「皮膚移植や様々な処置を行っているうちに、切除した部位が感染してしまったのです。感染症と判明した時にはすでに手遅れで、みるみるうちに悪化してしまいました。プレスリーのあざはなくなりましたが、彼女の脚を救うことはできませんでした。」
「それから『見た目だけの理由であざを切除するなんて』と非難する人たちに悩まされることになりました。私たち夫婦は見た目だけの理由ではなく、娘に健康で長生きできる最高のチャンスを与えたかったのです。脚を失うことは決して望んでいませんでした。」
その後、夫妻は病院側と法的に和解し、プレスリーちゃんの義足などに必要な資金提供を受けたという。脚を失ってしまったプレスリーちゃんだが、現在は3人のきょうだいと一緒に木登りをしたり、妹のケネディちゃん(Kennedy、6)と一緒に器械体操を楽しんでいるそうだ。
そんなプレスリーちゃんについて、ソーニャさんは「ケネディが新しい体操の技を覚えるとプレスリーも同じようにチャレンジしたがるんです。プレスリーはいつもやる気満々で自分ができるまで努力し続けるんですよ」と明かしており、プレスリーちゃんはハンディを感じず前向きに暮らしているそうだ。
画像は『New York Post 2021年10月29日付「My little girl went in for a mole removal and ended up having her foot amputated」(MERCURY PRESS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)