今月5日の時点で19万件以上の「いいね」が寄せられ注目を集めた。
ユーザーからは「え、これって本当なの?」「どれだけ泣いたんだ」「これだから明細書は毎回チェックしないと」「何に対する項目なの?」など、驚きや疑問の声が相次いでいる。
なお明細書に書かれていた「Brief Emotion」は2015年初頭からアメリカで始まった医療行為を指し、医療保険改革法(Affordable Care Act)がメンタルヘルスサービスの提供を義務付けたことを受けて新設されたものだ。
ミッジさんは「これは簡易的な感情と行動の評価(brief emotional-behavioural assessment)です。基本的にはうつ病のスクリーニングのことを指します。診察時に10項目も無いくらいの質問をされたのですが、それが保険に適用されないことは知りませんでした。非常に大切なことであるとは思いますが、そんなに大事なら保険でカバーして欲しいところですよね」と話している。
つまり実際にはミッジさんが泣いたことによって発生した料金ではなく、医師が質問してメンタルヘルスの評価を行ったことに対して料金が加算されたのだ。ミッジさんの投稿に対する反応からこの項目を知らない人が多いことが分かり、これだけの注目を浴びるのも無理はない。
なお『LADbible』によると、かつてアメリカでは医師が追加料金により医療費を水増ししていると非難されたことがあったという。こうした事例を受け、前大統領ドナルド・トランプ氏によって巨額の医療費請求から患者を守る法案が可決されたそうだ。医療費が高いと言われるアメリカでも、少しずつ改善の動きが出てきているようだ。
画像は『LADbible 2021年9月29日付「US Woman Charged Extra For ‘Brief Emotion’ During Her Medical Examination」』『Midge 2021年9月29日付Twitter「Mole removal: $223 Crying: extra」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)