『サンデーモーニング』(TBS系)のスポーツコーナーでコメンテーターを務める野球解説者の張本勲氏が15日、女子ボクシングを蔑視したような発言で日本ボクシング連盟から抗議されていた問題を番組内で謝罪した。だがその謝罪の対応に、ネット上では疑問の声が噴出した。
問題になったのは8日放送の『サンデーモーニング』で、東京五輪ボクシング女子フェザー級で入江聖奈選手が日本女子初の金メダルを獲得したことに絡み、張本勲氏が「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね、こんな競技好きな人がいるんだ」などと発言したことだ。これを受けて日本ボクシング連盟は12日、TBSに抗議文を送付。「ボクシング競技が単純な、暴力的な殴り合いではないこと。技術を駆使した競技であることをご理解いただき、また女性だからそんな競技に取り組むべきではないという、多様性を否定するような番組内でのご発言」とし、訂正を求めた。TBS側は制作プロデューサー名義で「本来であれば番組内で対応すべきでした」として、日本ボクシング連盟に謝罪。その謝罪文には「ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかったのです。言葉足らずで反省しています」と張本氏のコメントも付け加えられていた。
そして15日放送の同番組では、スポーツコーナーに入る前にアシスタントの唐橋ユミが「先週のスポーツコーナーで張本勲さんのコメントの中に女性、およびボクシング競技を蔑視したと受け取られかねない部分があり、日本ボクシング連盟より抗議文が寄せられました。不快に思われた関係者の皆さま、そして視聴者の皆さま、大変申し訳ございませんでした」と謝罪文を読み上げ、カメラに向かって頭を下げた。続けて総合司会の関口宏が「私も会話の途中でも間違いを正せばよかったかと反省させられました。張さん?」と呼びかけると、