海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】ミドルネームを“ティンカーベル”に改名した女性 1年半かけてパスポートを取得(英)

パスポートセンターの言う通りにするしかなかった。

のちにティンカーベルが登場する物語『ピーターパン』の著者であるジェームス・マシュー・バリー(James Matthew Barrie)がその著作権を所有していたものの、1929年にロンドンにある小児病院「Great Ormond Street Hospital」へ譲渡されていることが判明した。

そこでナタリエさんはディズニーと小児病院の両方に使用許可を得る申請を昨年9月に行ったが、この申請は却下されたうえに手数料として100ポンド(約1万5千円)も取られてしまった。

「正直に話すと、祖父母に会いに行けないことを考え、名前を変えたことを後悔し始めました。パスポートを持っていないことでAirbnb(民泊サービス)などに登録できませんし、免許の取り直しもできませんでした。」

「名前を変えたこととこの国で生まれていないという事実のせいで、当時はまるでよそ者のような扱いを受けていると痛感しました。」

パスポートの取得が絶望的となり肩を落としていたナタリエさんだったが、なんとか状況を打開しようとした。そして今年3月、地元議員であるグレッグ・ハンズさん(Greg Hands)に協力を依頼したことでようやくパスポートの申請が通った。

手の甲にはミドルネームのタトゥーも(画像は『MyLondon 2021年8月18日付「West London mum called Tinkerbell wins 18 month battle to get her name on her passport」(Image: Grahame Larter/ MyLondon)』のスクリーンショット)

今回の件をナタリアさんは「ようやく解放された」と喜ぶ一方で、「そもそもこんな騒動は必要ありません。スタッフたちにとってはゲームのようなものだったんでしょうね。彼らが権力を持つ立場にいるのは理解できますが、数分で済むところを1年半もかけるなんて!」と不満を漏らしている。

なお該当のパスポートセンターは「当時の会話記録が残っていないため、ナタリエさんとスタッフがどのような対話を行ったのか確認できない」と明かした。

また今回の件について具体的な回答はしていないものの、「パスポートセンターでは、国籍と身元が十分に確認されるまではパスポートを発行することはありません」とコメントしている。

画像は『MyLondon 2021年8月18日付「West London mum called Tinkerbell wins 18 month battle to get her name on her passport」(Image: Grahame Larter/ MyLondon)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

パスポートにはしっかりと新しいミドルネームが記載された(画像は『MyLondon 2021年8月18日付「West London mum called Tinkerbell wins 18 month battle to get her name on her passport」(Image: Grahame Larter/ MyLondon)』のスクリーンショット)

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