表舞台に立った夫人に対する嫌悪感をあらわに。ベットは持ち前の毒舌ぶりを存分に発揮し、自身のTwitterで夫人を次のように罵ったのだ。
「#beBest(メラニア夫人によるキャンペーン)が戻ってきたわ! なんて退屈なのかしら! 片言を数か国語で話せるってだけでしょ。あの不法在留外国人をステージから降ろしちゃって!」
「ローズガーデンはメラニアのせいで精彩を失ったけど、ドン(ドナルド・トランプ)は彼女のコテコテのブロンザー(顔の立体感を演出するメイクアイテム)で色彩を取り戻すのに必死」
「なんてこと! 彼女っていまだに英語が話せないのね。」
「初めて全国大会に参加した日が昨日のことのよう―ですって。メル、あなたにとってはそうかもね。でも私達国民にとっては、地獄の最下層をさまよう辛く惨めな日々なのよ。」
「メラニアは本当に温かみに欠けるわね。おかげで私は冷房を弱めなきゃならないじゃないの。」
およそ10分間で悪意に満ちたツイートを連投したベットに、
「切れ味のいいツイート!」
「今日のベットは冴えまくりだね」
とこれらの発言を支持するユーザーも見られたが、そのあまりの辛辣な内容には嫌悪感を抱くユーザーが続出。ベットのSNSには、
「これはちょっと度を超しすぎ」
「“外国人嫌い”なのは、あなたの方じゃない!」
「英語のアクセントをバカにするなんてひどい」
「メラニアは5か国語を話す、れっきとした移民よ」
「民主党は“多様性”を掲げる党じゃなかったっけ?」
「あなたは美しく聡明なメラニアに嫉妬してるのね」
など多数の批判コメントが書き込まれてしまった。この事態を受けてベットは翌26日にTwitterを更新、
「昨晩、私が『メラニアはいまだに英語が話せない』なんて言ったせいで、とんでもない騒ぎに発展してしまったわ。彼女のアクセントをバカにしたのは間違いだった。アメリカはいろんなアクセントを持つ人達でできていて、彼らはいつだってウェルカムです。」
と謝罪ツイートをあげる羽目になってしまった。
スロベニア出身の元モデル・実業家であるメラニア夫人は、2005年にドナルド・トランプ氏と結婚。氏の3番目の妻であり、アメリカ史上2人目の外国出身ファーストレディだ。50歳という年齢を感じさせない美貌やファッションには世の女性から高い関心が集まり、夫よりも好感度が高いことは確かだ。今回の大統領選でも、夫人の女性票獲得への貢献度が注目されている。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)