人気YouTuberでお笑いタレントのフワちゃん(26)が、幼い頃から憧れていた黒柳徹子(86)と初対面を果たした。小学3年生の時に読んだ黒柳の自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』はフワちゃんの人生のバイブルであり、その中で校長先生がトットちゃんに送った「君は、本当は、いい子なんだよ」との言葉が心の糧になっているという。
『窓ぎわのトットちゃん』は1981年に刊行され、戦後最大のベストセラーと言われている。主人公のトットちゃんは小学1年生、チンドン屋さんが学校のそばを通りかかると窓から大声で呼び込むなど突拍子もない行動が多く、当時通っていた区立小学校で問題児扱いされていた。何度も母親は学校に呼び出された後に退学となり、児童の興味や個性を尊重したユニークの教育で知られていた私立小学校「トモエ学園」に転入。初めて学園を訪れたトットちゃんのとりとめのない話に4時間も耳を傾け、やっと話が終わった時に「これで、君は、この学校の生徒だよ」と微笑んでくれた校長先生をトットちゃんは大好きになったという。好奇心旺盛な彼女の個性を大切にしてくれたこの校長先生に出会わなければ、今の黒柳徹子は違う道を歩んでいたかもしれない。
10日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にゲスト出演したフワちゃんは、『窓ぎわのトットちゃん』に出会い「こんなに楽しい生き方があるんだ」と感激したことを話した。フワちゃんはバイトを15回もクビになったり、芸人を目指すも大手芸能事務所をクビになったりと、周囲に理解されずトットちゃんのように“悪い子”的な見方をされることが多かった。「生きることがあまり上手じゃなくて」と語るフワちゃんの心の支えだったのが『窓ぎわのトットちゃん』であり、目の前にいる黒柳徹子だったのだ。
夢のような時間はあっという間に過ぎ、