海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】妊娠中の象、爆薬の詰まったパイナップルを食べて死亡(印)<動画あり>

象は痛みを抱えながら川の中で救助隊に危害を加えることもなく静かに息を引き取ったようだ。森林局管轄の獣医でこの象を検視したデイヴィッド・エイブラハム博士(David Abraham)は、次のように述べている。

「私は20年以上、約250頭もの象の検視を行ってきたのですが、初めて象の胎児をこの手で抱き、胸を打たれました。当初は象が妊娠していることに気づきませんでしたが、心臓をみている最中に羊水があることに気づき、妊娠していることが分かったのです。」

象は妊娠しており、胎児とともに絶命したことがエイブラハム博士の検視によって明らかとなったのだ。

なお今回のように、爆薬が入った果物による象の負傷は過去に何度もあるそうだ。農村部では作物を野生のイノシシなどから守るため果物に爆竹のようなものを仕掛けておき、それを象が誤って食べてしまうという。

このたび息を引き取った象は妊娠中で栄養を蓄えるため農村部まで食料を求めてやって来て、爆薬入りのパイナップルを食べてしまったもようだ。

また象の牙を狙う密猟者も同様の手口を使うため、インドの野生生物保護法では今回のような罠や仕掛けは違法だとして、森林局へ「爆薬入りのパイナップルを仕掛けた犯人を特定するように」との声があがっている。

森林局では「インド憲法の第51条A(g)は生き物への思いやりを持つことはインドの全ての市民の義務である」と記して、象の死の直前の写真とともにSNSに投稿した。

画像は『New York Post 2020年6月3日付「Pregnant elephant dies after being fed pineapple filled with explosives」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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