写真の男性が自分の母の兄であることに気付いたのだ。クレアさんは、デクランさんが2年前に家族のもとから姿を消してしまったこと、身内は必至で彼の行方を捜していたことをショバーンさんに明かした。クレアさん曰く、デクランさんは行方不明になった時に既に認知症を患っていたという。しかしデクランさんがこの2年間、路上生活者になっているとは身内の誰もが思いもしていなかったようだ。

クレアさんから話を聞いたショバーンさんは翌日、早速デクランさんにいい知らせを伝えに行った。しかしいつもの場所にデクランさんの姿はなく、ショバーンさんは数日間彼の行方を探し続けた。そして12月18日、ついにデクランさんを見つけ、彼の身内に連絡。すると30分以内にクレアさんとデクランさんの妹が迎えに来て、家族は2年ぶりに再会することができた。

その後ショバーンさんは、デクランさんが温かいお風呂に入り温かい食事を味わうことができたと彼の身内から連絡を受けたことをFacebookで報告した。親族らはデクランさんがクリスマスには娘に会えるようにと手配を整え、デクランさんのために今後の住居も探しているという。家が見つかるまではデクランさんは妹家族と一緒に住むことになっているそうだ。

クリスマス前のFacebookへの投稿がきっかけで、思わぬ展開となったことにショバーンさんは喜びを露わにし、このように語っている。

「ソーシャルメディアではネガティブな投稿やコメントが溢れがちですが、今回はポジティブな結果となって本当に良かった。ホームレスの人たちのために、自分ができることなど大してないと思う人もいますが、今回のようにほんの少しのことが大きな変化を生むこともあるのです。」

ショバーンさんの投稿には、「とても素敵なニュース！」「ほんと、デクランさんが家族と再び繋がれてよかった」「クリスマスの奇跡だね」といったコメントが相次いでいる。

画像は『Siobhan Stallone Foran　2018年12月18日付Facebook「update on our homeless friend Declan…」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）