この情報がSNSで拡散されると「指輪を落としたのは自分」と2組のカップルから警察に申告があったようだが、エリザベスさんは自分の結婚指輪に間違いないという自信があった。というのも、砂丘に登る前に夫と撮影した写真にはその指輪が写っており、また本人と数人しか知らない特別な銘が指輪には刻まれていたそうだ。結局、落とし主だと主張する者たちはこの指輪の詳細を警察に伝えることができず、指輪はエリザベスさんのものであることがFacebookの投稿から約9時間後に確認された。エリザベスさんは今回の心境をテックインサイトにこのように語ってくれた。

「紛失したとわかった時は本当に悲しい気持ちでいっぱいでした。あの結婚指輪は、夫が私を生涯の伴侶にと選んでくれた証であり、私にとってはとても意味あるものだったからです。でも、多くの人がFacebookで情報をシェアしてなんとか指輪を持ち主のところへ返してあげようとしてくれたことにとても感激しました。多くの人の親切で指輪が奇跡的に私のもとへ戻るようになったことを、9月に生まれる娘が成長したらいつか話したいと思っています。」

また、指輪を砂漠で発見した旅行者には「感謝してもしきれない」とエリザベスさんは述べており、「是非お礼をしたい」とABCの取材でも語っている。Facebook『ABC Western Queensland』のアカウントには「持ち主が見つかって良かった！」「正直に届け出てくれた人のおかげだね」「いい結果となって良かった」といった安堵の声が寄せられている。

画像は『news.com.au　2017年8月9日付「Woman’s wedding ring found in Simpson Desert」（Picture: Elizabeth Docherty Source:Facebook）』のスクリーンショットとエリザベス・ドハーティーさん本人提供のもの
（TechinsightJapan編集部　エリス鈴子）