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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】「豊胸手術」を理由に警察官不採用 女性の不服申し立てに裁判所は!?(独)

「豊胸手術を理由に警察官になれないのはおかしい」と警察を訴えたのは、デュッセルドルフに近いドイツ・ゲルゼンキルヒェン在住の32歳の女性(それ以上の情報は明らかにされず)。それまでは看護師であったが、警察官になりたいとして2013年10月にノルトライン=ヴェストファーレン州警察の採用試験に応募した。適性検査までは順調であったが2014年春に健康診断を受けると、身長163cm以上、水泳能力も十分という条件を満たしていたにもかかわらず「不採用」と告げられた。

独誌『Der Spiegel』が伝えているところによれば、警察側がそこに添えた理由は「あなたは豊胸手術を受けている。職務の性質ゆえ身体にとって厳しい動作が伴うことからインプラントが中で破裂する危険性を憂慮した」というものであった。医師ら専門家の意見を仰いだうえでの決断だという警察に猛反発し、女性が訴えを起こした次第である。

そして注目の裁判がゲルゼンキルヒェン行政裁判所でこのほど行われた。女性はなんと勝訴。判事は主文として「職務上そうした激しい動きがあるとしても、乳房インプラントに与える影響はわずかであることがわかりました。そのため豊胸手術だけを理由に警察官志願の女性を拒否することは許されません」と述べている。

「この判決は非常に大きな意義を持つ」としているタトゥーや豊胸手術を経験した女性たち。警察官の採用基準はドイツの州ごとにその判断を任されているため、今後そうした女性たちが警察官になりたい場合は、まずはノルトライン=ヴェストファーレン州を目指すことになるのかもしれない。

なお、インプラントが乳房の内部で変形や破裂を起こした場合、乳房上に不自然なヘコミやシワが見られるようになり、内容物が体内に流れ出せば周辺組織に炎症を起こし、痛みが出ることもある。強い衝撃といったダメージを受けなくても長い年月の経過により収縮、変形、石灰化などは避けられないといい、インプラントを除去しないかぎり一生のメンテナンスが必要となるといっても過言ではないようだ。

出典:https://sputniknews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)

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