豪州発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【豪州発!Breaking News】巨大パイソンが愛犬をひと飲み。その口から垂れているチェーンに飼い主も絶叫。(豪)

日本の都会では考えられないことだが、庭はもちろんのこと、ボヤッとしていれば家の中にまで野生動物が忍び込んでくる自然豊かな国オーストラリア。このほどあるお宅の庭で飼われていた犬が、巨大なパイソンに飲み込まれてしまった。

この画像はabc.net.auのスクリーンショット。豪ニューサウスウェールズ州のリズモアでこのほど、ある女性が庭の小屋で飼っていたチワワとマルチーズのミックス犬が巨大なパイソンに飲まれてしまうという、何とも悲惨な事件が起きた。

犬小屋に近づいても、いつもなら元気よく出てくる愛犬がその日はまったく出てこない。これを不思議に思った飼い主が小屋の中をのぞくと、そこには日本では“カーペットニシキヘビ”の名で呼ばれている巨大なパイソンがトグロを巻いて鎮座していた。口からタラリとぶら下がっていたのは愛犬と小屋をつないでいたチェーン。そしてやけに膨らんだその腹部。そう、愛犬はパイソンにスッポリと飲み込まれていたのだ。

仰天した飼い主が、有名な野生動物調査保護団体「WIRES(ワイアーズ=Wildlife Information Rescue and Education Service」に連絡し、ボランティアの獣医が到着。ただし犬が窒息していることは疑う余地もなく、口元から先のチェーンが切断されただけであった。同組織の広報担当者は豪大手メディア『Fairfax』に、「大蛇が飼い犬を襲う事件はここ10年で二度目の出来事です」と話しており、鳥類や爬虫類を含め、危険な野生動物が出没するその土地柄、弱いペットを庭で飼うことは致命的なミスになるとしている。

なおそのカーペットニシキヘビは、2.5m長で年齢は50歳ほどとのこと。現在は「Currumbin Wildlife Hospital」という動物病院で観察が続けられているが、獣医のマイケル・パイン氏の責務はそのカーペットニシキヘビの命を守ること。「ヘビにとってその犬は美味しい獲物。さぞかし満腹感を味わっていることでしょう。消化できるものを全て消化したら、金属チェーンを取り除く手術を行うかどうか検討します」と語った。オーストラリアの動物たちは「野生動物保護法」により守られており、ヒトが愛していた犬を飲み込んだからといって決して殺されたりはしないという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)